◆一音語と一音多義


ことだま50音表

日本語には、世界的にもめずらしい、一音で意味の通じる言葉がたくさんあります。

手(て)、目(め)、胃(い)、木(き)、素(す)、瀬(せ)、地(ち)、湯(ゆ)・・・。

このように、一音で意味がわかる言葉を「一音語」といいます。

そして、ひとつの音に複数の意味がある場合を、「一音多義」といいます。

・つ(津、都)人や物が集まるところ
・す(主、素)中心、もとの状態
・な(七、成)なな、成す

などです。

古代の日本には、中国から漢字が入ってくるまで、文字を書きのこす文化がありませんでした。

古代の日本人たちには、「ひ」=お日さま、燃える火、数の1としての役割、などの認識はあり

話し言葉もありましたが、文字として記録するための手段はなかったのです。

こんな状況のなか、今から約2000年前、日本人は、中国から伝来した漢字を、自分たちの言語を書きあらわす文字として採用しました。

古代の日本語(話し言葉としての大和言葉)がもともと持っていた意味に、書き言葉としての漢字の持つ意味を組み合わせてできたのが、わたしたちが現在使っている日本語です。

もともと使っていた話し言葉に、漢字を組み合わせたため、同じ音にいろいろな漢字が当てはめられています。

『古事記』や『日本書紀』のなかでも

「ヒコ」(日子・彦・比古・毘古)は男神につける音
「ヒメ」(媛・姫・比売・毘売)は女神につける音

など、役割によって漢字を使い分けています。

話し言葉に漢字をあてはめたため、「ことだま」では、同じ音は似たような意味を持つと考えています。

古代から続く、音への認識と、現代人の感覚をあわせて、名前で分析したのが「ことだま鑑定」です。

あなたの名前の意味を、ことだま1音・1音から知ることができます

名前に秘められた役割を知ることで、自分の使命に気づき、受け入れ、能力をさらに発揮できるようになるのです。