本質を表現するコツは・・・

余計なものをとりはらって、シンプルに表現することだと思っています。

文章を書いているとよく、夏目漱石の「夢十夜」のなかに出てくる、運慶の話を思い出します。



「よくああ無造作むぞうさに鑿を使って、思うような眉まみえや鼻ができるものだな」

と自分はあんまり感心したから独言ひとりごとのように言った。

するとさっきの若い男が、

なに、あれは眉や鼻を鑿で作るんじゃない。

あの通りの眉や鼻が木の中に埋うまっているのを、鑿のみと槌つちの力で掘り出すまでだ。

まるで土の中から石を掘り出すようなものだからけっして間違うはずはない」と云った。

夏目漱石「夢十夜」第六夜より

はじめて「夢十夜」を読んだ、高校生のころから・・・。

本質は、ただそこにあって。

取り出されるのを待っているのだと感じています。

情報があふれている、いまの世の中。

運慶のように、埋もれていて取り出されるのを待っていものもあれば。

電波のように、流れていて、分かる人だけがキャッチできるものもある。

必要な情報をみつけたり。

チャンネルをあわせることができるセンサーを磨くこと。

自分の意識(エゴ)をいれず、本質と繋がり。

エッセンスを抽出して、シンプルで美しい結晶をつくることが大事なのだと思います。



氏名は使命。

あなたの名前に秘められた本質をお伝えします。

ことだま50音の意味はシンプルだけれど、調和しあって、名前という美しい調和を生み出しています。