最近、お友達と「いざという時に自分がエネルギーを出せるように、普段から自分の中にエネルギーを貯めておくことが大事」という話をしました。

これは、いろいろなことにあてはまるルールだと思いますが、恋愛にもあてはまると思います。

私の考える恋愛上手な人の特徴のひとつは、「やたらと恋愛相談をしない(相手を選んでする)」ということです。

相手を選ばずに話しをするのは、エネルギーもれに繋がります。つまり、恋愛上手な人は、「秘する花を知ること。秘すれば花なり、秘せずば花なるべからずとなり。」を本能的に知っています。

これは、能の魅力を「花」に例えた、世阿弥の能楽論『風姿花伝』の中に出てくる言葉です。

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世阿弥 『風姿花伝』より

秘する花を知ること。秘すれば花なり、秘せずば花なるべからずとなり。

【現代語訳】

秘密にすることが人を魅了する花につながる。それを知ること。「秘密にすれば人を惹きつけられる。秘密にしないと惹きつけられない」という。この分け目を知るのが、人を惹きつけることにおいて重要だ。

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また、どんな状況も楽しめるのが恋愛上手です。

そういう意味で、吉田兼好の『徒然草』第137段「花はさかりに 月は隈なきをのみ見るものかは」は恋愛の本質を表しています。

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吉田兼好 『徒然草』第137段より 

花はさかりに 月は隈なきをのみ、見るものかは
雨にむかひて月をこひ たれこめて春の行方知らぬも 
なほ哀(あわれ)に情(なさけ)深し...

万(よろづ)の事も、始終(はじめをはり)こそをかしけれ。
男女(おとこおんな)の情(なさけ)も、ひとへに逢ひ見るをばいふものかは。
逢はでやみにし憂さを思ひ、あだなる契(ちぎり)をかこち、
長き夜をひとり明(あか)し、遠き雲井を思ひやり、
浅茅(あさじ)が宿に昔を偲ぶこそ、色好むとは言はめ。


【現代語訳】

桜の花は、満開のときだけを、月は影のない満月だけを見るものだろうか?
雨のなか見えない月を想い、どこにも出かけないまま過ぎ去る春を想うのも、
切なくていいものだ...

世の中のこと全ては、始めと終わりが大切なのだ。
男と女のアフェアだって、
本能の赴くまま、むつみ合うことだけがすべてなのだろうか?
逢えないつらさを胸にかかえ 果たせなかった逢瀬を想って 
長い夜を一人で明かす
遠い空のかなた あの人はいる・・・ 
と荒れ果てた家で懐かしいあの頃を思い出したりする
恋愛の情緒を知っている人とは そういうもの

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ちなみに『徒然草』を読まれるのでしたら、この本がダントツのオススメです。1980年代後半に、なんと『週刊プレーボーイ』で連載されていました。

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「桃尻語訳枕草子」で有名な橋本治さんが訳しているのですが、とにかく面白いです。

古典から学ぶことは、たくさんありますドキドキ



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