土地探ししてると「いい!」と思える候補に出会えるのは稀で、SUUMOとにらめっこしてため息つく日々になりがち。


そしてこれや!と感じた土地、でもよく読むとそこには輝く「建築条件あり」の文字。あるよねー。


と言うことで今日は建築条件付きの土地で、条件外しが成功/失敗しやすいパターンについて書いてみようと思います。


わが家は土地の建築条件を外して購入。そここら候補のハウスメーカーに見積依頼して比較検討しました。


しかも土地選びは最後候補が2つ残ってたんやけど、どたらも建築条件外しで少しパターンが違ったので、それについてもふわっとした費用感含めて次以降に書いてみよう。

前回までの住宅ローン編ほどは長くならないはず…。




  建築条件外しという行為、その意味

建築条件はあくまで売り手設定してるルールなんで、どんな土地でも売り手さえ納得するなら条件なしで買うのは不可能ではないのよ。


そうはいっても現実的にはぼぼ不可能なパターンもあるし、売り手に納得してもらう可能性を1%でもあげるためにも、まずは建築条件が設定されてる意味とそれを外すことの意味から考えます。




  あんたのとこのラーメン、好きじゃないんだよね

はい。


突然意味不明な見出しですみません。ちゃんと説明します。


まず建築条件ありの土地は、建物を作れる会社が、自分とこの建物を買ってもらうために設定してるわけよね。


そこに「建築条件外したいんですけど!」と連絡してくる客。


それはラーメン屋の店主に

「あんたのとこのラーメンは食べたくないけど、ちょうどいい場所にあったから店に入ったよ!」

という(馬鹿)正直な客と同じなのかも。



あなたがラーメン一筋ガンコ店主ならそんな客、おそらく3回くらい回し蹴りして追い払うでしょう。


建築条件外しも同じ。結局は人と人との交渉なので、その売り手の気持ちを多少なりとも予想しておけば多少なりとも成功率を挙げられるはず。



厳しめパターン①  売り手が建築メインの会社

ラーメン屋の例で言うなら、店主がラーメンに魂込めてるほど厳しい。


大手ハウスメーカーの条件外しはよっぽどのことないとまず無理と思うのが良いかと。


家を作るのが本業の会社の営業が「うち以外のメーカーで建てたいらしいので条件外し、できたりするんすかね?」と上司に聞いたら、バックドロップされます。


自社技術に自信持ってるとこも多いし、「なんでうちじゃダメなんですか?」くらいのもんよ。わしの脳内の積水ハウスチーフアーキテクトがそう言ってる。


大手に限らず、建築が本業の会社が売主の場合は、土地の売買益より家建ててナンボなんで、可能性はかなり下がると思って良さそう。


厳しめパターン②  大型分譲地内

大型分譲地っても色々あるけど、大体は一つの会社が建築してて、そのエリアの雰囲気が設計されてることご多いわね。


その雰囲気も分譲地のセールスポイントのひとつで、売った後も価値をきっちり落とさないことは売り手にとって大事なこと。


そこに飛び込む異分子があなたです。


一度建築条件外して売ってしまえば、赤の外壁金の屋根の家がたっても何も言えない。売主がエリア全体のことも考えている場合は、条件外しはリスクもあってやりたがらない。


厳しめパターン③ 売り出し開始から時間たってない

またラーメン屋の話ですが、「俺のラーメン売れるかな…」と思ってるオヤジは新規開店しませんね。


売り出しすぐの土地は、建築条件付きで買ってくれるお客さんが出てくる可能性が高い。売主は急いで条件外しに応じる必要はないんですよねー。


一方で、2年間客の来ないラーメン屋はオヤジも察してます。長く売れないと金銭面のデメリットも大きくなるので、弱気になっているオヤジを叩く。これです。


厳しめパターン④  ブランド、プライド

あとひとつ、建築助言付きで売り出したと言うことは、当然売り手は売れると思ってそうしてるわけですわ


そこに「お前のラーメンいらないよ」と来た客。笑って対応したいと思う店主かどうかは、意外と見えないポイントかもしれません。


不動産業界も小さいもんで、ある地域で売れた物件の情報、その地域の不動産屋なんかでは意外に共有されてたりする。


「建築条件外してくれる売主」として認識されるのはあまり嬉しくないケースもあるでしょうし、逆にそんなの気にしないビジネスライクな不動産屋ほど、金額次第で応じてもらえるかなと思います。


  さいごに

今回は売り手の心情、状況にフォーカスしてみました。次回は気になる建築条件外しのお金まわりについて書いてみます!