三代目WEB桟敷 -8ページ目

三代目WEB桟敷

力士分析などを行う相撲研究サイト「大相撲パラサイト」のブログです。

2月も4週目、待望の春場所の新番付が発表された。
それは各紙で見ていただくとして、当サイトの予想ポイントの答え合わせをしてみる。
予想記事を引用しつつ、結果を受けて青字を追記しました。
 

※筆者予想

豊昇龍

横綱

大の里

安青錦

大関

琴 櫻

霧 島

関脇

髙 安

若元春

小結

熱海富

義富士

前1

若隆景

美ノ海

 2

藤ノ川

平戸海

 3

王 鵬

琴勝峰

 4

大栄翔

隆の勝

 5

伯富士

阿 炎

 6

阿武剋

一山本

 7

欧勝馬

宇 良

 8

時疾風

正 代

 9

玉 鷲

豪ノ山

10

狼 雅

欧勝海

11

獅 司

朝紅龍

12

朝乃山

千翔馬

13

錦富士

翔 猿

14

金峰山

御嶽海

15

翠富士

藤青雲

16

朝白龍

琴栄峰

17

竜 電

 

 

 

  昇降予想表

<三役>

昇進 1

◎熱海富士

○義ノ富士、若隆景

 

陥落 1

王鵬

<幕内>

昇進 3

◎ 藤青雲

◯ 琴栄峰

△ 藤凌駕

 

陥落 3

◎ 羽出山、友風
△ 竜電

 

<十両>

昇進

○寿ノ富士、福崎

△島津海、日向丸

×貴健斗、大花竜

 

陥落

◎白鷹山、英乃海

○栃大海、荒篤山

△風賢央

×剣翔

 

 

 

  予想のポイント

 

1 三役最終枠

筆頭8勝vs2枚目9勝vs4枚目12勝

 三役からは、東小結王鵬だけが陥落。昇進候補は見出しの通り、番付順に義ノ富士、若隆景、熱海富士。いずれも西方だ。

 筆頭は三役最短距離ながら、たまに勝ち越しても見送られることがある。平成19年秋の西1・8勝豊真将は、西3・10勝琴奨菊に空き1枠を奪われた。平成15年秋の西1・8勝栃乃洋などは東2・10勝旭天鵬どころか、東5・11勝の岩木山にも上回られて据え置き。かろうじて東6・11勝琴光喜は抑えて東に回った。

 過去の例を見る限り、熱海富士が昇進一番手に来るのは間違い無いだろう。

 

 なお、筆頭8勝と2枚目9勝の比較でいうと、平成10年秋で西1・8勝栃東ではなく、東2・9勝の琴乃若、平成8年九州で西1・8勝土佐ノ海ではなく、東2・9勝の安芸乃島というケースあった。

 2枚目で9勝しながら三役に上がれなかったケースは、筆頭8勝よりも少ない。近年では、西2・王鵬が東4・10勝正代がいたため新三役を逃したのが印象深い。令和5年秋には、東1・8勝の北勝富士と、東西2枚目9勝の阿炎と朝乃山が2枠を争う形となり、翌場所東小結阿炎、西小結北勝富士、東筆頭朝乃山という並びになった。令和4年春は、東1・8勝の大栄翔が東2・9勝の逸ノ城を抑えた。上の例とは上下関係が逆だが、同時昇進なら逆転するがどちらを上げるかだと話は別ということはよくある。他の例を見ても、東1・8番には劣後するようだが、西1との争いになると前例が見当たらなかった。いかにも「番付は生き物」の一言でブレがありそうなケースだ。

 今回は両者ともに筆頭に止められそうだが、殊勲賞まで獲って全くの据え置きも収まりが悪いので、義ノ富士を東筆頭にスライドさせることにした。

 

⇨予想通り熱海富士が昇進。

 筆頭止まりの2人は予想と東西が逆。義ノ富士は西のまま。

 西筆頭で勝ち越したのに西のままとなったのは、年6場所制では初。東西制の時代の昭和16年佐賀ノ花以来。2金星で殊勲賞を獲ったからとか、そんな事情は関係なしということが改めてわかった。

 

2 小結の東西

東は若元春スライドか

 1で西4・12勝の熱海富士を昇進候補としたが、さて、西小結8勝の若元春と、どちらが東小結となるだろう。

 序列最上位(東小結)が空いた場合の優先順位は、予想番付研究の中で分析したことがあり、3枚目13勝(優勝)の玉鷲、"張出"小結8勝霧島、東筆頭10勝翔猿、関脇7勝大栄翔の順で4小結になった近例がある。

 近年成績に関わらず「現職」が強い傾向があり、優勝した玉鷲でようやく割り込めた。当時の玉鷲より番付・成績とも下の熱海富士は、西小結とするのが相当か。

https://sumopara.jimdofree.com/予想番付/予想番付研究/ 3(4)小結の東西

 

→予想通り、東・若元春、西・熱海富士。

 

3 幕内昇進争い

どう転んでも空きは3つまで

   大敗した2人は陥落確実。竜電は、千秋楽に十両筆頭で勝ち越しのかかる琴栄峰戦に敗れたことで、昇進有力者を作って自らは微妙な星に。

 逆に勝てば10勝となって3番手に浮上できた佐田の海は、負ければ朝白龍に陥落濃厚の幕尻朝白龍に勝ち越しを許した。

 結果3番手となった3枚目の藤凌駕も10勝目を挙げることができずに微妙な星に。朝白龍との比較なら入替えが妥当だが、竜電は下2枚で6勝。最近の幕内の残留傾向の強さを踏まえると、計算上は上回るという理屈が通じるのか。近頃の6勝は2枚降下が標準とされているのではと思うほど落ちない。

 入替戦に負けたからという要素を考慮する人も多そうだが、筆者は基本的にそれは関係しないという説を取っている。よって竜電残留とみる。理事改選による職務分掌変更直前、高田川審判部長と藤島編成担当副部長の駆け引きやいかに。

 

竜電が陥落、藤凌駕が昇進。3枚目9勝が上回った。これは上がる星と考えられ、下2枚9敗は当然に残る星ではないと言うのが分かった。

 

 

その他

 予想と大きく違ったのは、伯乃富士(西5予想→西7)、金峰山(西14予想→西16)、藤青雲(東15→西13)。伯乃富士は5勝で4枚降下なので、それでもそんなに落ちていないが、昨今上位の負け越しが中位の勝ち越しより上に来ることが多かったので最低限の降下を予想していた。同様に、西8で4勝の金峰山も平幕下位が詰まっている加減はあったが最近の傾向を反映して6枚降下に留めたが、しっかり8枚落とされた。その他下位の6勝力士は竜電が陥落したほか、千代翔馬、錦富士、翠富士もきっちり3枚落とされ、その分十両筆頭で11勝の藤青雲が13枚目まで上がった。5枚相当なので大した上がり幅ではないが、近年十両最上位で大勝ちした力士があまり上がっていなかったので意外だった。下りに甘い傾向から、やや方針変換しているように感じるが、上位の隆の勝は5勝ながら1枚降下で済むなど、完全にというわけでもなさそうだ。