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三代目WEB桟敷

力士分析などを行う相撲研究サイト「大相撲パラサイト」のブログです。

  トピックス

 

安青錦最速綱取りへ

霧島大関復帰へは12勝?

藤ノ川初の上位挑戦

初の高校生幕下付出福崎が1年で関取に

春日野部屋は関取不在危機

 

春場所予想番付

豊昇龍

横綱

大の里

安青錦

大関

琴 櫻

霧 島

関脇

髙 安

若元春

小結

熱海富

義富士

前1

若隆景

美ノ海

藤ノ川

平戸海

王 鵬

琴勝峰

大栄翔

隆の勝

伯富士

阿 炎

阿武剋

一山本

欧勝馬

宇 良

時疾風

正 代

玉 鷲

豪ノ山

10

狼 雅

欧勝海

11

獅 司

朝紅龍

12

朝乃山

千翔馬

13

錦富士

翔 猿

14

金峰山

御嶽海

15

翠富士

藤青雲

16

朝白龍

琴栄峰

17

竜 電

 

 

 

  昇降予想表

<三役>

昇進 1

◎熱海富士

○義ノ富士、若隆景

 

陥落 1

王鵬

<幕内>

昇進 3

◎ 藤青雲

◯ 琴栄峰

△ 藤凌駕

 

陥落 3

◎ 羽出山、友風
△ 竜電

 

<十両>

昇進

○寿ノ富士、福崎

△島津海、日向丸

×貴健斗、大花竜

 

陥落

◎白鷹山、英乃海

○栃大海、荒篤山

△風賢央

×剣翔

 

 

 

  予想のポイント

 

1 三役最終枠

筆頭8勝vs2枚目9勝vs4枚目12勝

 三役からは、東小結王鵬だけが陥落。昇進候補は見出しの通り、番付順に義ノ富士、若隆景、熱海富士。いずれも西方だ。

 筆頭は三役最短距離ながら、たまに勝ち越しても見送られることがある。平成19年秋の西1・8勝豊真将は、西3・10勝琴奨菊に空き1枠を奪われた。平成15年秋の西1・8勝栃乃洋などは東2・10勝旭天鵬どころか、東5・11勝の岩木山にも上回られて据え置き。かろうじて東6・11勝琴光喜は抑えて東に回った。

 過去の例を見る限り、熱海富士が昇進一番手に来るのは間違い無いだろう。

 

 なお、筆頭8勝と2枚目9勝の比較でいうと、平成10年秋で西1・8勝栃東ではなく、東2・9勝の琴乃若、平成8年九州で西1・8勝土佐ノ海ではなく、東2・9勝の安芸乃島というケースあった。

 2枚目で9勝しながら三役に上がれなかったケースは、筆頭8勝よりも少ない。近年では、西2・王鵬が東4・10勝正代がいたため新三役を逃したのが印象深い。令和5年秋には、東1・8勝の北勝富士と、東西2枚目9勝の阿炎と朝乃山が2枠を争う形となり、翌場所東小結阿炎、西小結北勝富士、東筆頭朝乃山という並びになった。令和4年春は、東1・8勝の大栄翔が東2・9勝の逸ノ城を抑えた。上の例とは上下関係が逆だが、同時昇進なら逆転するがどちらを上げるかだと話は別ということはよくある。他の例を見ても、東1・8番には劣後するようだが、西1との争いになると前例が見当たらなかった。いかにも「番付は生き物」の一言でブレがありそうなケースだ。

 今回は両者ともに筆頭に止められそうだが、殊勲賞まで獲って全くの据え置きも収まりが悪いので、義ノ富士を東筆頭にスライドさせることにした。

 

 

2 小結の東西

東は若元春スライドか

 1で西4・12勝の熱海富士を昇進候補としたが、さて、西小結8勝の若元春と、どちらが東小結となるだろう。

 序列最上位(東小結)が空いた場合の優先順位は、予想番付研究の中で分析したことがあり、3枚目13勝(優勝)の玉鷲、"張出"小結8勝霧島、東筆頭10勝翔猿、関脇7勝大栄翔の順で4小結になった近例がある。

 近年成績に関わらず「現職」が強い傾向があり、優勝した玉鷲でようやく割り込めた。当時の玉鷲より番付・成績とも下の熱海富士は、西小結とするのが相当か。

https://sumopara.jimdofree.com/予想番付/予想番付研究/ 3(4)小結の東西

 

 

3 幕内昇進争い

どう転んでも空きは3つまで

   大敗した2人は陥落確実。竜電は、千秋楽に十両筆頭で勝ち越しのかかる琴栄峰戦に敗れたことで、昇進有力者を作って自らは微妙な星に。

 逆に勝てば10勝となって3番手に浮上できた佐田の海は、負ければ朝白龍に陥落濃厚の幕尻朝白龍に勝ち越しを許した。

 結果3番手となった3枚目の藤凌駕も10勝目を挙げることができずに微妙な星に。朝白龍との比較なら入替えが妥当だが、竜電は下2枚で6勝。最近の幕内の残留傾向の強さを踏まえると、計算上は上回るという理屈が通じるのか。近頃の6勝は2枚降下が標準とされているのではと思うほど落ちない。

 入替戦に負けたからという要素を考慮する人も多そうだが、筆者は基本的にそれは関係しないという説を取っている。よって竜電残留とみる。理事改選による職務分掌変更直前、高田川審判部長と藤島編成担当副部長の駆け引きやいかに。

 

 

4 十両昇進争い

荒篤山、栃大海は残留なるか

 昇降予想表の通り、6、7枚目で3勝の2人の処遇をどう考えるかがポイント。過去を遡ると、直近令和5年秋の東龍が十両最下位で踏み止まっている。比較対象は東6枚目5勝の尊富士。幕下は5枚目以内と6枚目以下の区別が厳しく、5勝ではまず昇進しないので、何とか残留できた。昭和43年の番付削減断行後、実に16例連続で陥落していたが、初めての残留例となった。強引に上げるくらいなら残そうとしたわけだ。

 今回の比較対象はどうだろうか。

 島津海と同じ6枚目で6勝の力士は、基本的に幕下の最上位に止められている。昇進例の平成27年初場所の石浦、平成8年九州の大日ノ出は、比較対象が下2枚で6勝の力士。最下位の6勝でも残留する令和の傾向だと、十両力士を残しているはずだ。平成16年夏の片山は、陥落確実の成績者多数で、昇進候補が足りずに上がった形。かなりの例外である。

 貴健斗の4枚目4勝はどうか。こちらも陥落候補の多さに昇進候補が追いつかない場合に限られている。直近例の生田目は6番手で、十両3枚目で全休の朝乃山と比較の末、昇進した。令和初期に3連続で昇進しており、令和元年名古屋の西4枚目魁勝は、十両10枚目で5勝の荒鷲を落として滑り込んでいる。今場所で言えば、風賢央を落としているようなもの。それなら上がってもよさそうだが、令和元年と比べても残留優先傾向が強まっている昨今、東龍の例に続いて、このくらいの昇進候補よりは、十両中位で3勝の2人を残すと予想する。

(結論)

昇進 寿之富士、福崎

陥落 白鷹山、英乃海

※上記、島津海を6枚目だと勘違いして記載しておりました。失礼しました。5枚目なら昇進が順当ですね。

雑 感

 秋場所は決定戦を戦った両横綱が徐々に失速。故障を抱えていたとはいえ、揃って金星大放出で10勝5敗の体たらく。新関脇、新大関で連覇した安青錦が新たな覇者となる勢いだ。

 琴櫻はまた二桁に届かず、三強の様相。面白いことに、三者は三すくみの関係にあり、安青錦は大の里に、豊昇龍は安青錦に未勝利。大の里は決定戦こそ勝ったものの、本割では土俵上で1度しか勝ったことがなく、大関昇進以降6戦全敗(不戦1)。安青錦とて最高で12勝しかできておらず、抜け出したわけではない。三すくみを打破した者こそが、主役に躍り出るはずだ。

 相性といえば、大関復帰が見えてきた霧島も面白い。大の里にはついに10戦全敗、安青錦にも3連敗だったが4度目で初勝利。豊昇龍には最近押され気味だが通算では互角。直後の10勝復帰以外で大関復帰となれば、現陥落制度となってから魁傑、照ノ富士に次いで3人目の快挙だ。あと11勝で3場所33勝だが、起点は平幕という点を考慮すると12勝でないと、もう1場所見たいと言われてしまう可能性がある。また三強に全敗では印象が悪い。

 決定戦で安青錦を追い詰めた熱海富士も、一発屋ではなく本格化が期待される。新三役でも同じように取れれば割って入るだけのポテンシャルはある。自己最高位で二桁の藤ノ川は初めての上位へ。どこまで食い下がるか、見届けたい。