三代目WEB桟敷 -31ページ目

三代目WEB桟敷

力士分析などを行う相撲研究サイト「大相撲パラサイト」のブログです。

 

<トピック>

 

安青錦、新関脇から大関昇進も

草野改め義ノ富士

幕下転落の遠藤が引退

 

 

<ポイント>

 

1 三役最終枠

小結据置続きの髙安は?伯桜鵬有利か

 東小結髙安が7勝8敗。6勝でも10勝でも据置きだったが、今場所はどうなるか。東2枚目伯桜鵬が8勝しているので、これを昇進させて良いだろう。

 

 西4枚目9番の若元春も候補となるが、ここは番付優先か。2枚差は1勝差で逆転が起こり得るが、昇進がかかる地位ほど番付上位が優先されやすい。

☆2枚目の8勝 vs 4枚目の9勝 

 平成22年5月、西前2栃ノ心は昇進。西4朝赤龍は西筆頭止まり。西であっても4枚目より優先されている。近い例だと、令和6年3月。東2熱海富士と西4平戸海は、いずれも三役に空きがなく平幕止まりだったが、翌場所の番付は東2熱海富士が上。

 

→何と、髙安が残留。昇進候補の成績が弱いときに稀に負越した小結が残留するものと考えていたが、東2枚目の勝越しより、小結の7勝8敗の方が強いという結果になった。最近の7勝は負越し0.5くらいと認識するのが実態にそぐうのかもしれない。

伯桜鵬が東筆頭、若元春が西2枚目。この両者の関係は前例どおりだった。

 

 

 

 

2 幕内最終枠

明生が残留か

 幕内昇進候補は3人の成績が強い。陥落候補3人目、17枚目の日翔志が下に半枚で7勝8敗。これは落とされるだろう。4人目は2枚目8勝琴栄峰、4枚目9勝三田、或いは11枚目で13勝の朝白龍が1場所突破を果たすかというところ。しかし陥落候補の明生は下に4枚半で5勝。落とせなくはないが、昇進候補もそれほど強い星ではない。昨今の傾向を踏まえると残留しそうだ。

 

→予想通り明生が残留。4人目候補の琴栄峰は筆頭が詰まって2枚目のまま。

 

 

<令和7年11月場所予想番付>

大の里

横綱

 

 

横大

豊昇龍

琴 櫻

大関

 

安青錦

関脇

王 鵬

隆の勝

小結

伯桜鵬

髙 安

前1

若隆景

霧 島

若元春

平戸海

宇 良

欧勝馬

玉 鷲

草 野

正 代

美ノ海

阿武剋

熱海富

阿 炎

翔猿

金峰山

翠富士

獅 司

大栄翔

10

友 風

一山本

11

藤ノ川

狼 雅

12

琴勝峰

竜 電

13

御嶽海

時疾風

14

豪ノ山

錦富士

15

湘南海

佐田海

16

朝紅龍

欧勝海

17

千翔馬

明 生

18

 

 

 

雑感

 両横綱が復権。青白以来16年ぶりの横綱決定戦に沸いた。

 一方で失望も。大関取りが期待された若隆景は6勝止まりで、霧島共々三役陥落。連続二桁が期待された小結髙安も6連敗スタートが響いて負け越し、陥落となりそうだ。平幕優勝明け、5枚目止まりだった琴勝峰は、この地位なら連続の活躍も、と覚醒ぶりに注目していたが、あわや勝敗逆転の3勝12敗。

 

 番付を予想してみると、三役から上位までは順当に番付が埋まっていくが、中位7、8枚目に来るのが相応しい成績者が枯渇。そのため熱海富士、阿炎の落ち幅は小さく留め、それでも足りずに翔猿が9勝で7枚上昇した。翔猿以下東方は9勝の力士が続くが、9枚目以下は7勝の力士も多く詰まり気味。多少バランスは考慮したが、それでも混雑に巻き込まれて翔猿だけが大幅昇進とならざるを得ない。

 

→髙安に始まり、全体に下り幅に少ない編成に。上記の中位の枯渇に翔猿らを大きく上げて予想したが、東8枚目に来たのは5枚目で4勝の一山本。予想より3枚も上だった。同様に3勝に終わった前々場所の覇者・琴勝峰も5枚降下に留まった。

番付の空白ができても無理に上げるのではなく、無理に残す。近年の傾向だが、どうしても標準的な下げ幅ありきで予想してしまう。染み付いている。

 

<追記>

 草野が義ノ富士と改名した。「義」のつく関取は妙義龍以来か。だが頭につく力士でいうと義ノ花。巨漢タイプだったのであまりイメージがしっくり来ないが、入幕当初の勢いは共通点だ。宮城野部屋に入門するはずだった草野だけに、白鵬が部屋付きでも残っていれば「鵬」の字が与えられたはずだが、完全に伊勢ヶ濱部屋の力士らしくなった。新師匠の「照」をつけて色を出してみてもと思ったが、富士の名乗りを継続するようだ。新生伊勢ヶ濱時代を象徴する新しい名乗りを期待していた。

 連続全休により、デビュー2場所目以来の幕下に転落した遠藤が引退との報道。両膝手術とあってリハビリには相当時間がかかるはずで、35歳の人気力士が長期無給生活に甘んじるのは現実的ではない。想定された展開である。

 注目すべきは幕内在位69場所、35歳まで取ってほぼ勝率5割。このあたり、稿を改めて名力士遠藤と、最強小結特集の更新版で言及したいと思う。