遠藤の引退により、平成の小結(平成期に初めて昇進し、最高位が小結の力士)が打ち止めとなる。
最古参は令和元年に昇進した竜電となる。
令和4年に「最強小結」を分析した際、平成期の小結をいくつかの成績で比較した。
その際、5割を超える幕内勝率を誇っていたのが、遠藤、北勝富士、阿武咲。
いずれも当時現役で、まだ関脇昇進を期待できると評していた。
だが現実は厳しく、北勝富士が1場所小結に復帰したのみ。
35歳の遠藤はともかく、北勝富士32歳、阿武咲は29歳と予想以上に早い引退となった。
この3人の勝率が確定した今、平成の小結の勝率ランキング(確報版)を発表する。
⭐️3年前のデータはこちらから。勝率という指標の意義にも言及している。
https://sumopara.jimdofree.com/平成相撲史/最強小結-平成項目別/
さあ平成の小結 勝率ランキングの最終結果は。
今回も規定出場回数を5年相当の450回として、規定未満を含むバージョンと2パターンで発表する。
全小結ランキング
- 露 鵬 .532
- 北勝富士 .516
- 阿武咲 .509
- 豊真将 .504
- 遠藤 .499
- 巴富士 .489
- 岩木山 .480
- 高見盛 .478
- 千代鳳 .475
- 普天王 .470
- 時天空 .4659
- 垣 添 .4657
- 海 鵬 .464
現役だった3人はベスト5入りしたが、出世が早く衰退期がない露鵬の圧倒的優位は動かず。規定未満の巴富士、千代鳳は後退したがベスト10に残った。幕内で実働5年未満というのはそれだけ力がないケースも多いのだが、彼らは怪我で転落して十両以下で苦闘を続けたため、幕内成績には三役まで駆け上がった時期の好成績の影響が強く残った。阿武咲は前回規定未満だったが、何とか乗せてきた。
規定出場回数(450)以上
- 北勝富士 .516
- 阿武咲 .509
- 豊真将 .504
- 遠 藤 .499
- 岩木山 .480
- 高見盛 .478
- 普天王 .470
- 時天空 .4659
- 垣 添 .4657
- 海 鵬 .464
- 黒 海 .4622
- 三杉里 .4616
- 旭道山 .4610
規定回数未満を弾き、長期間幕内で活躍した力士に絞ると、時天空、垣添、海鵬がベスト10入り。
平成末期の強豪小結3人はいずれも入幕以来5割を超える勝率をキープしていたが、遠藤は最後の一年で赤字転落。最終出場場所は3つ勝越したが、2つだけ負けが上回った。もしあと1番ひっくり返っていれば。北勝富士、阿武咲はやや引退が早かったとはいえ、大きく5割を超えてフィニッシュしたのは見事である。休場してあまり勝率を下げずに番付を大きく下げ、下位で大勝ち。幕内上位が詰まった状態で番付の上がらない勝越し。この積み重ねで勝率が高くなったと見る。
3人ともに現役晩年の落ち込みがどの程度あるか注目していたが、遠藤は3場所連続10敗を喫するなどそれぞれ負け越しが続くタームがあったものの、最後は共通して全休で転落したことで、大幅な悪化を避けられた面はある。
