優勝争いから新大関が脱落。
2敗で追い上げていた大の里だが、10日目から大栄翔、隆の勝に連敗。
いずれも不利な体勢から我慢できずに強引に打開しようとして隙を作ってしまった。
はっきり言って負け方が悪い。
優勝争い本命に引導を渡した隆の勝は、1敗を守った。
先々場所は3敗から俄かに優勝争い首位に浮上したが、今場所は中盤から堂々と首位を並走している。
大の里戦はこれで通算2勝2敗。嫌な相手として認識させている。立合い、珍しく左に動いてかっぱじくようなおっつけるような動き。意表をついて中に入り、下からの圧力で慌てさせた。右差しを防ごうという意図だったか、自慢の立合いの一撃を犠牲にした策がハマった。これはなんでもうまくいくゾーンに入っている。
首位並走は東西正大関。新大関にすっかり話題を食われていたが、意地を見せている。
好スタートからやや相撲が荒れていた豊昇龍は、案の定7日目阿炎の引き落としを食って土がついたが、やや格下相手が続いて調子を戻してきた。関脇大栄翔も相手得意の突き押しで攻め勝った。
琴櫻も序盤の終わりは難敵相手に苦戦したが、落ち着いた相撲を崩さず4日目から勝ちっぱなし。
11日目は大の里の脱落だけでなく、2敗勢も消えた。全く隠れていない伏兵尊富士が3敗豪ノ山に押し負け、阿炎も3敗阿武剋を呼び込んでしまった。若隆景も欧勝馬に不覚を取って3敗に後退しており、戦前から要警戒とされた3人は2差をつけられた。12日目、尊富士に大の里という好カードが組まれたが、優勝争いへの影響は限定的となってしまったのは残念。
3人が頭ひとつ抜け出した形になっている。この中で優勝経験は豊昇龍の1回だけ。フレッシュな争いとなった。最後の3日間でそれぞれの直接対決が組まれるだろう。3すくみの潰し合いになるようなら、5人の3敗勢にもわずかに可能性が浮上する。