令和6年7月場所予想番付の結果 | 三代目WEB桟敷

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<トピック>

カド番貴景勝、霧島大関復帰は?

二桁勝利の両関脇、大関へ足固め

大の里は三役在位2場所で昇進も?

尊富士は優勝から最短1場所陥落

 

<ポイント>

1 大関・関脇の東西

 霧島の大関陥落、小結大の里が12勝したので3大関、3関脇と、それぞれ奇数になりそうだ。3人目が置かれるのは東か西か。

  横綱も奇数で東に偏っているが、一人横綱の場合はなぜかノーカウントとしている場合もあり、3人目の大関を東から詰めるか西にしてバランスを取るかどうか、過去の例はどちらでもありうる。ただ直近は1人横綱の場合でも大関でバランスを取る例が続いているので、これに従い大関は西が2人、関脇は東が2人となると予想する。

▶予想通り、西大関が2人、東関脇が2人

 

2 三役昇進

2枚目9勝VS5枚目10勝

 両小結が空く。筆頭で11勝の大栄翔といえども、4関脇にしてまで上げないだろう(以前筆頭で優勝した時すら小結だった)から、東の小結が有力。残り1枠の西小結は、東2で9勝平戸海と西5で10勝の明生の比較だが、平戸海と予想する。

 これは類似例があり、令和3年9月に西2で9勝の霧馬山が、西4で10勝の大栄翔を抑えて小結残り1枠に滑り込んだ。今回よりも1.5枚番付差の小さい場合でも2枚目の9勝が優先されている。平成24年夏の妙義龍も東2で9勝だったが、東5の10勝、西6の11勝、西7の12勝で優勝した旭天鵬も抑えて昇進している。かなり強い星と考えて良い。

▶予想通り、2枚目9勝平戸海が、5枚目10勝明生を抑えて小結昇進。

 

3   幕内昇進

入れ替えは5人か。東5枚目11勝vs東12枚目13勝

 幕内の大敗と十両上位の大勝が多い。 昇進候補4,5番手は東2で9-6の武将山と東5で11-4の輝。これに東12で13-2の阿武剋も絡んでくるが、8枚目13勝の熱海富士よりも3枚目10勝、11枚目13勝の志摩ノ海より5枚目10勝が優先されて昇進しており、6番手か。

 陥落候補は、6枚目で全休の尊富士も含めて4人は堅いのだが、下に1枚半で6-9の時疾風は昇進候補も多いので時疾風は厳しい。下に4枚半で5-10の錦富士の方は、阿武剋の星がそれほど強くないので、近年の残留側優先傾向に沿えば幕内に留まる可能性が高そうだ。

▶予想通り、錦富士は残留。時疾風陥落、阿武剋も十両筆頭に留まった。輝が武将山より半枚上なのは、順当かもしれない。

 

 

4 小結全休

 朝乃山の落ち着きどころ

 小結で0勝の場合、翌場所の番付には大きなブレが出る。平成後半は3例続けて東の10枚目。令和4年の阿炎も西9枚目と相場が固まってきたかに思われたが、5年の若隆景は西12枚目まで落とされた。平成9年には武双山が6枚目で済んでいるが、4年には若花田が7枚目、巴冨士は13枚目と僅か2場所違いで大差がついた。昭和期は全て前頭一桁に留まっていた。

 今場所の予想だと10枚目前後は隙間なく詰まっていて、その密集の途切れる東13枚目であれば収まりが良いのだが、過去最低位タイに落とすのが良いのか、若干回りのバランスを崩してでも10枚目前後に留めるべきか。少しだけ上げて西11枚目にしておいた。

 これは完全に感覚。番付発表待ちである。

▶予想より半枚低い東12枚目。

 

そのほか、関脇で4勝だった若元春は東2枚目と小幅な転落となり、中位で勝ち越した面々よりも上に留まったのは予想外だった。