令和6年現役力士データ②三役 | 三代目WEB桟敷

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 三役常連力士。前年2場所以上の在位か、近年の在位場所数から「常連」と呼べる力士を掲載。大関陥落したばかりの力士もここに入れている。

 

 昨年の9人から、2人が昇進。1場所以下の在位に終わった御嶽海、明生、隆の勝が外れ、全場所在位した琴ノ若、若元春、そして翔猿を加えて6人。

 

 ずっと定着しながら怪我で幕下まで落ちた若隆景は、評価不能で外そうかとも思ったが、復帰したことだし、別席として掲載した。評価としては膝の故障で足腰を中心に大幅マイナス。それでも幕下で5勝2敗の力士としては準三役クラスの総合評価点となり、難しいところ。

 

 正代は1度復帰するなど2場所在位したので、微妙ながらまだこのカテゴリに。御嶽海は三役復帰どころか大負けして下位に。古豪扱いとした。明生は初場所に陥落してから復帰できず、隆の勝も中位で停滞したため、三役常連の立ち位置は過去のもの。中堅力士とした。

 

 年間通して大関に肉薄したのは大栄翔。次いで若元春も弟・若隆景がまだできていない三役での連続二桁を記録したが、この両者は最後に不発。代わって琴ノ若が後半2度の11勝を記録し、初場所で大関昇進も期待されている。そのため初場所時点の評価としては琴ノ若の勢いをかなり買っている。

最後に少々萎んだとはいえ、若元春は稀に見る急進ぶり。27歳と遅咲きの新入幕で正直期待は高くなかったが、入幕後の伸びが予想を超えており、2年目もさらに予想を超えてあっという間に大関に迫った。