隠岐島の古典相撲を見ながら考え込んだ… | ハッキヨイ!よっちゃん相撲日記

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大相撲取材歴20うん年!よっちゃんです!

 

 

 NHKの古いテレビ番組を見ました。島根県隠岐島で長い歴史を持つ古典相撲を追ったものです。

 島内で祝いごとがあった時に開かれるこの相撲は、2昼夜30時間以上、300番を超える熱戦を繰り広げるそうです。

 

 二日間の最後に登場する最高位の大関の対戦で、土俵の周りは熱狂状態に包まれました。

 仕事も何もかもそっちのけで、住民をこの相撲に巻き込んでいくのは、いったい何なのか。

 

 島の力士たちはそれぞれの地区を代表して選ばれる強豪代表。普段は町役場や農協などで働いたり農業、漁業に従事しており、体重が100㌔を超えるような人はほとんどみあたりません。

 

 彼らはみな、仕事を終えてから稽古に打ち込んでいると思わせる、引き締まった肉体の持ち主ばかり。

 その体を駆使して、とにかく最後まであきらめず、全力を挙げてたたかう。

 

 かつての栃錦、若乃花、初代(大関)貴乃花の相撲や、近くで言えば朝青龍、日馬富士など引き締まった体で闘志あふれる相撲を繰り広げてきた力士を思い出しました。相撲の魅力の原点はこれではないか、と。

 

 現在の大相撲といえば、時間通りに始まって、取組も午後6時のテレビ、ラジオの放送終了時には(ほとんど)きちっと終わる。興奮し、酔いしれる余地はほとんどありません。 

 

 2日目の幕内20番の全取組みをみても、激しい熱い相撲は朝乃山-琴ノ若戦ぐらい。他の攻防相撲は6番ぐらいでした。 

 体力任せの大雑把な相撲も少なくない。

 

 鍛えているとはいえ、200㌔近い巨体の力士に機敏で粘りある相撲を求めても、土台無理なのですねえ。

 

 隠岐島の古典相撲の古い映像と、10日から始まった秋場所の取組を見ながら、あれやこれや考え込んでしまいました。

 

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