還暦おっさんが、北海道を初めて自転車で走って3年後。64歳で、ふたたび北海道ツーリングに出かけました。
今度は茨城・大洗港からフェリーで北海道苫小牧に渡り、登別―有珠山―ニセコなどを経て、小樽へ。そこから札幌に住む友人を訪ね、5日間で約400㌔を走りました。
1回目とはまた違った楽しさ、苦労を味わった旅でしたが、どうやって2度のツーリング費用をひねり出したか、について書きます。
一週間前後の旅となると、安宿を探しながらとはいえ、結構な費用がかかります。
1回目は飛行機を利用したこともあって20万円の予算を見込みました。安月給の自分にそんな余裕はない、でも、どうしても北海道を走りたい。
そこで考えたのがタバコ代、でした。
タバコを吸い始めたのが20歳の時。以来、一日に一箱分が煙に消えていましたが、それをやめてみようと。計画の3年前です。
本気でやってみると、計画実行までに費用の8割ほど貯まりました。
2度目も、このタバコ代節約で旅行費用の大部分を賄うことができました。
おかげで、家族にもあまり文句を言われずに済みました。
2回の北海道ツーリングはまさに〝タバコさまさま〟でした。
何度も禁煙しようと思っても成功しなかったことが、できてしまったのです。意思薄弱な自分を思わず見直してしまいました。
どっちにしても、すべて自分の懐から出していたわけですから、自慢できる話ではありませんが…。
どうしてここまで自転車や北海道に惹かれるのか。
還暦の時は、この年齢でそんな冒険ができるか、みたいな気持ちが強かった。老いというヤツにちょっと逆らいたかった。
2回目は少し違って、旅の醍醐味は歩くことではないか、という発見でした。
昔の人は、江戸から京都だのお伊勢参りだのと、すべて歩いてまわりました。
それが旅の醍醐味にもつながっていたのではないか。
それに比べて現代のオレたちは、何とせかせかしていることか…。
経済的には向上しているはずなのに、逆に時間も気持ちも、余裕がなくなっている。
旅はせめて、自転車のスピードぐらいで、ゆっくり回ってもいいのではないか…。
そんな心境でした。歳のせいですかね。
3回目の北海道ツーリングは、コロナ過で3年も断念しています。走り残しているコースがあり、気がはやります。
ただ、もし走れるようになったとしても、今度は体がついていくか。そこが問題ですな。
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