初場所では、成績によっては大関貴景勝の横綱昇進も、という話があるらしい。
横綱審議委員会から出てきたそうだ。
先場所、貴景勝はともえ戦となった優勝決定戦に挑み、敗れた。このときも横綱昇進ということは一言も聞かなかった。
それが初場所前に突然、「今場所高いレベルで優勝となったら、横綱昇進も」という。寝耳に水のような話で、驚いた。
いま横綱は照ノ富士だけ、大関も貴景勝ただ一人。横綱はけがで出場もままならない。相撲界の看板として、どうしても横綱がもう一人ほしいという、相撲協会の事情も理解できなくはない。
横綱は力士の最高位であり、その地位にふさわしい品格と力量が求められている。これまでの横綱すべてが、この条件を満たしてきたかどうかの議論は置くとしても、果たして貴景勝がこの条件を満たしているかどうか。
まず力量だけに絞っても、物足りなさはぬぐえない。
昨年6場所の成績でも、後半の3場所は二ケタ勝利をあげたが、春、夏場所は8勝7敗とかろうじて勝ち越し。大関にふさわしいとはとても言えなかった。
けがも多い。2022年は1度、21年は2度も途中休場している。
「抜群の力量」には程遠いと、見ざるを得ない。
4日目、平幕に落ちた元大関御嶽海戦との相撲で、一方的に押し込んだ。1横綱大関という番付の下で、貴景勝は懸命にその責任を果たそうとしている。
それだけに、貴景勝はじめ各力士の力をじっくり見極め、先を見据えた提言をしていってこそ、横審の役割のような気がする。
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