偉大な先達を抱えた豊昇龍、琴ノ若のたたかい   | ハッキヨイ!よっちゃん相撲日記

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 関脇豊昇龍に新小結琴ノ若。間違いなくこれからの相撲界を背負っていくと期待される両者が対戦した。

  2日目ではもったいないような好取組。

 

  立ち合い、豊昇龍が先手。低くあたって押し込む。琴ノ若はこれをしのいで反撃。右を差し、左で上手まわしをとって前へ。

 豊昇龍は後退しながらも、右からの下手投げで、大きな琴ノ若を土俵下に投げ捨てた。

 反撃した時に一呼吸置いた琴ノ若に、隙が生まれてしまった。 

 

 初日の豊昇龍もすごかった。翔猿相手に、立ち合い左から張り、右を差し込んで一気の寄り。目にもとまらぬ鋭い動きに、自在の動きが自慢の翔猿も、見せ場をまったくつくれなかった。

 

  琴ノ若、 豊昇龍に共通しているのは豊富な稽古だ。

 

 琴ノ若は189㌢、172㌔の恵まれた体で、豪快、自在な攻めが光る。粘りもある。

 父であり師匠でもある佐渡ヶ嶽親方(元関脇琴ノ若)の、じっくり攻める相撲も受け継いでいる。

 

  一方の豊昇龍。185㌢、146㌔の体を生かした相撲。強靭な足腰から繰り出す速攻相撲は、叔父の元横綱、朝青龍の相撲をほうふつとさせる。  

 両者は、そのDNAを受け継いでいるとはいえ、偉大な先達を持ったプレッシャーは、はたには理解できないものもあったかもしれない。

 それを乗り超えるには、稽古しかない、と居直ったのだろうか。

 その葛藤を通して〝自分は自分〟という道を見い出し始めているのか、と感じさせる序盤戦だ。

 

 

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