プロ野球選手は、日本でも億を超える高額年棒を得ている選手が珍しくありません。これに比べて同じプロスポーツでも、大相撲力士の収入はかなり低い。
まず給料。横綱で月額300万円、大関250万円、三役180万円、幕内力士140万円、十両110万円。年額にして、横綱で約3600万円です。幕下以下の力士は給料なし!
ほかに優勝賞金が幕内で1千万円、十両が200万円。三役以上の力士には本場所特別手当がつきます。さらに幕内力士の取組には懸賞金(当日手取りで一本3万円)があり、上位の勝利力士には結構な金額になります。
一般のサラリーマンに比べればかなりの高額ですが、それでもプロ野球選手などに比べればかなり安い。
ただ、プロ野球と大相撲は大きな違いがあります。
野球の場合、例えば巨人は読売新聞、阪神は阪神電鉄、ソフトバンクは情報産業トップクラスのソフトバンク、オリックスは保険最大手の一つ、オリックスという具合に、大手企業が大スポンサーです。そのため球団と選手は、企業の都合で振り回されてきました。
先日、プロ野球ロッテ球団の年棒交渉がもめたのもその一例です。球団の担当者が選手に「年棒交渉は一律25%ダウンから始まる」と発言したことがきっかけでした。
交渉前から、給料を一気に4分の1も下げるというのですから、選手会がカンカン怒って抗議したのは当然です。慌てた球団側が「査定担当者の説明が不適切だった」と釈明したそうです。でも、何人もの選手がそういう説明を受けていることからみても〝不適切な説明〟ではすまない、本音ありありの感じです。
プロ野球は〝選手とスポンサーとの取っ組み合い歴史満載〟です。
これにたいして大相撲に特定のスポンサーはいません。懸賞金の提供で企業などが宣伝の場にすることもありますが、基本的にはすべて引退力士を中心にした自前運営です。元横綱、元人気力士でも、場内整理や入口で切符もぎり!をやっています。
客の入りは、その時々の景気に左右されたり、八百長事件で大相撲界の存続が取りざたされたこともあります。しかしスポンサーの介入で本場所が中止になるとか、一方的に給料が大幅に下げられると言った事態はありません。
相撲内容が面白くなければ、ファンは愛想をつかして離れていく。給料にも影響していく。いわば国民が最大のスポンサーです。
改善の余地はヤマほどあるにせよ、スポーツ組織の在り方としては結構先端をいくものかもしれません。
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