今度は翔猿の兄貴が違法賭博! | ハッキヨイ!よっちゃん相撲日記

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 現役の力士が違法賭博に関与、という衝撃的なニュースが、年の瀬に飛び込んできました。

 

 「またかよ」と思った人も多かったかもしれません。11年前の2010年、野球賭博にかかわった大関琴光喜(ことみつき)、大嶽親方(元関脇貴闘力=たかとうりき)など大量の力士、親方が処分されました。翌年には八百長事件も発覚し、相撲界は土台から揺さぶられました。

 その記憶もまだ鮮明に残っているときに、です。

 

 今回、違法賭博関与の疑いが出ているのは、幕内力士の英乃海(ひでのうみ)と、初場所新十両を決めている紫電(しでん)=いずれも木瀬部屋所属=です。

 英乃海は幕内の人気力士翔猿(とびざる)の兄。弟の活躍に刺激されるように、このところ調子を伸ばしていました。

 二人がどんな賭博に関与していたのかは明らかではありませんが、違法なカジノ店に出入りしていたという証言もあります。

 

 賭博でいえば、すぐ思いつく力士がいます。

 エストニア出身の元力士、把瑠都(ばると)です。恵まれた体で十両優勝三回、幕内優勝一回、大関まで昇りつめた実力者でしたが、膝のけがで念願の横綱昇進ならず、2013年に引退。そのあと祖国エストニアに帰り、2019年からは同国の国会議員になりました。

 

 一方でビットカジノにかかわり、その広告塔としていま、インターネット上で懸命に日本語で勧誘しています。

 

 ビットカジノは、ビットコイン専門のオンラインカジノ。日本では違法ギャンブルですが、把瑠都は、ビットカジノの還元率がいかに高いかを宣伝しています。

 

 競馬でもボートレースにしても、力士は賭け事が好きだと証言する把瑠都.。自身も現役時代、しょっちゅうパチンコに通っていたといいます。

 野球賭博に多くの力士が関与したのを見ても、把瑠都の指摘は的外れとは言えないのが現実です。

 

 力士は、年6回の本場所、さらに今は中断しているものの、本場所のあいだには地方巡業があります。その他の行事も多く、かなり忙しい。一方で、割と暇な面もあります。関取になればちゃんこ番などから解放され、午前の稽古の後は基本的に空き時間です。

 

 その時にどう過ごすかが、力士の分かれ目だと思いますが、賭けで損した分を取り返せ、勝ったらもっとという気持ちが入り込んでくるのは、そんな時です。把瑠都はいま、朝起きた時からギャンブルのことを考えているそうです。

 

 勝っても負けても次第にはまり込んでいく。それがギャンブルです。

 

 初場所の番付発表直前に発覚した、考えさせられる、つらい話題です。

 

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