オリンピックはいよいよ注目のマラソン、競歩の競技が5日から始まります。
国内の主要な大会を取材し、自分でもマラソンを走った経験などから、五輪マラソンはいつもワクワクして見てきました。
しかし今回だけは落ち着いて見られそうもありません。
マラソンは通常、秋から冬にかけて行われてきました。しかし今回は、猛暑、酷暑の中での実施です。
競技会場となる札幌市は連日、東京並みの猛暑。当日の最高気温は33度から34度になると予想されています。競技が始まる午前7時でも25度以上といいますから、尋常でありません。
選手は出場した以上、どんな条件の中でも全力を尽くします。
それは当然なのですが、今回の過酷な条件の中で〝死のロード〟になりはしないか、と心配しています。そこまでいかなくても、選手が相当なダメージを受けることはまちがいありません。
7月後半から8月はじめの日本は、命にもかかわる危険な気象状態になり、毎年多くの熱中症による死者も出ています。天気予報が連日「なるべく外に出ないように」と呼びかけ、炎天下での運動を控えるよう言っています。多くの専門家が、こうした気象条件の中での競技に警告を出してきました。
にもかかわらず、オリンピックは別だ、選手は例外だとでも言うのでしょうか。そこがどうしても理解できませんが、さぐってみてその理由がわかりました。
すべてカネのためでした。
IOC(国際オリンピック委員会)は米NBCと8千億円近い金額で放映権を結んでいます。たとえ無観客でもこの放映権料を受け取ることができますが、中止になれば全額返還しなければなりません。
東京都や組織委員会も約850億円の拠出金をIOCに返さなければならないんだそうです。
だから、酷暑であろうが、選手の命がどうなろうが、国民がコロナで苦しもうが、とにかくカネのために中止するわけにはいかない!。
そういうわけです。
でもこれじゃ選手第一(ファースト)なんてとんでもない。IOCファーストじゃないですか。
絶対おかしい。カネのために選手の命や健康を2の次、3の次にしていいわけがないじゃないですか。
競技団体ならもっと選手のことを考えたらどうかと、IOCに求めるのは、もう無理ですか。