NHKはじめ各テレビはオリンピック放送一色です。その内容に頭をかしげています。
29日の水泳女子800メートルリレー。優勝したのは中国チームで、それも世界新記録を樹立しての金メダルでした。しかしレース後には各選手の紹介もなければ、インタビュー放送も一切ありませんでした。
同じ日、卓球の伊藤美誠(みま)選手は、女子シングルス決勝で敗れたあと、敗因の分析とコメントの紹介が延々と行われていたのに、です。
正直なところ、中国選手や代表には、宣伝のために国が挙げて肩入れしており、個人的には複雑な気持ちです。しかし度を過ぎた日本のテレビの偏向放送は〝よっちゃんの独断と偏見〟どころではありません。
中国選手だけではありません。世界各国から参加して全力を尽くしている選手たちの声もほとんど伝わってきません。困難な状況の中で代表となり、最高のパフォーマンスを発揮してたたかっているのに、紹介なし、生の言葉で話す機会も与えないなんて、あまりも失礼です。根性が狭すぎやしませんか。
コロナの感染者が29日、全国で1万人を超えました。オリンピックが開かれている東京は3865人と、これも過去最多です。
さらに過酷な暑さが選手を苦しめ、「とても競技ができるような状態じゃない」という悲鳴が上がっています。
ネット上で「これはやばいんじゃね」「オリンピックは中止するしかないよ」という声が相次いでいるのも当然です。
戦前、日本が戦争に突っ込んでいった時の〝日本、また勝った、連戦連勝〟放送を思い出させるような放送、コロナ感染が選手や人々の命を脅かしているとき、〝自粛生活を〟〝人流は少ない〟と言い張り、オリンピックに固執するスガさん、コイケさん…。
こういう人たちに命を守る政治を任せておいて、大丈夫ですかね。