女性が見た世界のすもう | ハッキヨイ!よっちゃん相撲日記

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大相撲取材歴20うん年!よっちゃんです!

 ワクワクする本でした。相撲大好きな女性が書いた『世界のおすもうさん』(岩波書店)です。

 

  著者は、音楽ライター、相撲ファン歴30年という二人の女性。「お相撲を入り口に、世の中をのぞいてみたらどうだろう」と、世界各国から集まった少年力士、女相撲の横綱、スーパーマーケットで働きながら相撲を続ける力士、沖縄角力(すもう)の猛者、韓国シルムのプロ選手などを取材しています。

 こういう迫り方をした本にはあまり出会ったことがなく、一気に読んでしまいました。 

 

 

 大相撲はいま、心から楽しむ雰囲気にはなかなかなれません。人気力士が規則違反で重い処分を受けたなど、気が重くなるニュースばかり。コロナ禍の中で必死に奮起している力士の活躍もかすんでしまいます。数年前には、八百長事件が発覚して多くの力士が処分され、少なからぬ相撲愛好者が見切りをつけました。にもかかわらず、大相撲はしぶとく生き残り、今ではチケットを取るのが大変なほどです。

 

 大相撲は出身地を重視するスポーツです。郷土力士への大きな声援も、人気回復を後押ししてきました。でも、それだけか。ずっと考え続けていました。彼女たちが書いたこの本を読んで、疑問を解明する一つのヒントに出会ったような気がしました。

 

 そこでは、相撲を取る人も、応援する人も、ほんとうに相撲が好きだということ、時代が変わっても生身の体でぶつかり、努力する力士たちが、出身地や国の違いを超えて愛されてきたんだなということでした。

 

 最近は女性の相撲ファンが急増しています。スー女(相撲女子)などと言われ、専門家も生まれています。ただ、論調はこれまでの男記者とあまり変わらなかったり、力士の趣味などを取り上げる内容も少なくありません。

 

 今の大相撲界、肩ひじ張って、厳しいことを書かざるを得ないことが多すぎます。ただ、この本を読んで見方が少し変わりました。相撲って本当は楽しいものなんだ、と。二人の女性ライターは、その本質に迫っているのではないか…。

 機会があったら図書館などで手に取ってみてください。

 (ちなみに自分は岩波書店の回し者でも、関係者でもありません。念のため)



 

 

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