疫病とたたかった雷電 | ハッキヨイ!よっちゃん相撲日記

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 高田川部屋の勝武士(しょうぶし=当時3段目)さんが新型コロナウイルスで亡くなったのは、昨年の5月13日。28歳はあまりにも若すぎました。無念です。

 

 さかのぼってみてみると、大相撲も、疫病や災害とは無縁ではありませんでした。

 

 江戸時代に雷電(らいでん)という力士が活躍しました。45歳で引退するまで黒星わずか10個!勝率96・2%と言うのですから、白鵬(はくほう)も双葉山(ふたばやま)も真っ青です。
 


雷電 wikipedia

 

 その雷電が活躍していた享和3年(1803年)の春場所前、江戸を中心にはしかが大発生。今のようにワクチンも薬もありませんから、大変多くの死者が出たそうです。相撲界でも若手力士に患者が続出して、初日は一カ月も遅れました。

 

 しかし力士たちは、食っていくためには相撲を続けるしかありません。延期、順延も続くなか、力士たちは黙々と取り続け、雷電が全勝で優勝しました。彼が引退するまで書き続けてきた『諸国相撲控え帳』(雷電日記)のなかに、その様子が淡々と記録されています。

 

 ひるがえって現在の大相撲。コロナが猛威を振るいつづけるなかで昨年の夏場所は中止。今年の夏場所も、三日目まで無観客で行われるなど、恐る恐るの日々が続いています。

 

 先が見えないだけにつらい毎日ですが、疫病が猛威を振るう中で先人たちはどんなことを考え、どのように過ごしてきたのか。もっと知りたくなります。

 

 

 

 

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