若隆景(わかたかかげ)の勢いが止まりません。
前日、大関正代(しょうだい)を破ったのに続いて、三日目は大関朝乃山(あさのやま)に土をつけました。「自分の相撲が取れていると思う」と、取り組み後のコメント。どっちが大関かわかりません。
これで大関戦は3人とたたかって2勝。すごくないですか。
東前頭の筆頭。上位力士すべてと対戦が組まれる厳しい地位です。先場所も活躍して、力士憧れの「技能賞」を獲得。三役力士が全員勝ち越したため、三役昇進はお預けとなりました。でも、実力はもう関脇、大関並みです(買いかぶり、かな…)。
幕内力士の平均体重は160㌔。体の大きさが物言うこの世界で、127㌔の若隆景などまともに当たられたら吹き飛んでしまいます。しかし彼は〝弾丸ロケット〟のような鋭い踏み込みとおっつけで、相手に思うような力を発揮させないのです。
福島県出身。原発事故で県民の悩み、苦労は今なお続いています。その郷里の人たちを「少しでも勇気づけられたら」。応援したくなります。