気づけば新年が明けておりました。
皆様あけましておめでとうございます。
今年もよろしくお願いいたします。
今回紹介しますのは、
おそらく僕が人生で一番聴いた
クラシックのCDかもしれません。
EMIから出ている、フランスの巨匠、アンドレ・クリュイタンスが
パリ音楽院管弦楽団を指揮した
ラヴェル管弦楽曲集の第4集です。
僕の死ぬほど好きな「クープランの墓」という組曲が入ってます。
録音は1962年とかなり古いのですが、
状態は非常に良く、かつ演奏自体があまりにも素晴らしいので
「クープランの墓」を聴くならこの録音、と高校生の時から決めています。
ラヴェルはドビュッシーと共に
フランスの「印象派」の作風で広く知られていますが、
とにかく先進的だったドビュッシーとは異なり、
ラヴェルは古典的な作曲形式も積極的に取り入れる作曲家でした。
僕の好きな「クープランの墓」は、
17~18世紀に活躍した鍵盤奏者フランソワ・クープランへの
オマージュとして、もともとはピアノ用に書かれた組曲です。
また、第一次大戦で命を落としたたくさんの友人の為の
レクイエムとしても書かれているので、
明るい旋律が流れていても常にどこかセンチメンタルな部分があり
そこが僕の琴線に触れるのか、いつ聞いても涙ぐんでしまいます。
今も、聴きながら書いているのですが
涙ぐんでしょうがありません。
そろそろ終りにして次のレヴューを書こうと思います。
是非聴いてみて下さい。