こう注意書きが付いている場合、大抵危険な物の取り扱いです。
周囲に危害が及ぶ可能性のある、例えばエンジンで駆動するものとか、使用すると中味が飛び散る可能性のあるもの。大きな機械や火気厳禁なもの。
もしくは女性の安全対策などでも言われます。家に入る時は周囲に人がいないことを確認して素早く家に入る、等。
要は危ないから、という警告なのですが、何故爪の甘皮を切る小さな道具に大きくこの警告が載っているのか、誰か詳しい方教えて下さい。
そんなに危険なんですかあれって? 周囲に人がいないことを確認してまで行う甘皮処理って、どんな行為なんでしょう……。
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・沙藤一樹『プルトニウムと半月』('00角川書店)
・小林泰三『モザイク事件帳』('08創元クライム・クラブ)
・古川日出男『ベルカ、吠えないのか?』('08文藝春秋)
・高橋源一郎『ミヤザワケンジ・グレーテストヒッツ』('05集英社)
・皆川博子『皆川博子コレクション1 ライダーは闇に消えた』('13出版芸術社)
・沙藤一樹『プルトニウムと半月』
――原子炉の爆発がきっかけで、双子の姉妹・華織と紗織は別々の家に預けられた。しかし失意の華織は自殺の名所とも呼ばれる放射能汚染地域へと自ら踏み込んでしまう。立入禁止の汚染地域で生き長らえる華織、非汚染地域で暮らす紗織、互いに相手を強く求めながらも、決して満たされることのない日々は、ついに意外な結末を迎えた…。第4回日本ホラー小説大賞短編賞受賞の『D‐ブリッジ・テープ』に続き、世界の果てに佇む孤独な魂の反抗と狂気を、まったく斬新な表現方法で描いたホラーワールド。――
そうか、出版2000年だったんですね。もう14年、間もなく15年前か。
何年前だったか忘れましたけど、一度読んだことがあったんです。ただかなり前だということは確かで、2011年の3.11が起こる前だったのは確かです。
あの頃からこの話はかなり好きで、そもそもは『不思議じゃない国のアリス』を読んでファンになった人でした。(その本を読んだきっかけは、帯に乙一がコメントしていたという些細なことだったのですが)『空中庭園』がすごく好きだったなぁ。今でも好きだけど。
当時は、原発事故で隔離された地域、甲状腺摘出で成長ホルモンが出なくなったために成長を止めた少女、独自の生活を送る殺伐とした個性的な住民たち、全体から漂う退廃的で絶望的な世界観。どこにも救いのないストーリー。
そういったある種ファンタジーな要素がとても魅力的でした。
しかし現実に原発の事故が起き、小説の中のことが実際有り得ないことではないとなった時、もう一度この小説を読んでみたいと思っていました。
しかしいつの間にか図書館から姿を消した本をわざわざ探すこともなく、気が付けばだいぶ時間も経っており。
そして今回なんとなく思い立ち、隣町の大きな図書館へ行った時にみつけました! 書庫行きではありましたが、やっと読めましたよ!
前置きが長くなりましたが、読んだ感想です。
三日間だけの避難と言われてもう二度と戻れなくなる、放射能がうつると揶揄される、ヨウ素剤が足りない、そんな描写がより生々しく感じられました。
しかし作中の人々は避難住民たちに冷淡な目を向ける人が多いが、実際は「絆」という言葉が流行ったように善意の人がいたのは、人間捨てたものではないと思います。
そしてやっぱり読後感最悪。だがそれがいい。
記憶していたよりも回想が長く、現時間の経過はあまりなかったんだなあ、とも思いました。
主人公の和也(華織)と一緒に暮らしていた仲間のアッキが、ハーフムーン(隔離地帯の名称)にたむろする暴走族に殺されて、友人の須藤真理と共に暴走族に復讐、もしくはハーフムーンから追い出す作戦を決行する。
和也からしたらそういう話なのですが、その合間に和也の双子の妹・沙織の鬱屈とした日常が挟まれ、ハーフムーンに暮らす他の住民、須藤真理とその弟妹の話、逃げてきた少年・塔志のこと、和也が引き取って育てているかけがえのない存在である咲子のこと、事故が起きた時の話、その後に起きた殺人事件の話、等が入ってきます。
正直そこまで広げなくても、もっとハーフムーンでの日常描写が読みたいと思いました。キャラクターの個性が強くて、しかも危ういバランスで成り立っているギリギリな感じ、もう一度リメイクして出して欲しいなあ。
・小林泰三『モザイク事件帳』
――犯人当て、安楽椅子探偵、日常の謎、バカミス……ミステリでお馴染みの7つの「お題」を解くのは、マッドサイエンティストに記憶障害の探偵、超天才殺人者! 一筋縄ではいかない狂った事件、犯人、探偵を巧緻な論理で寄せ木細工(モザイク)のように組み上げた、叙述トリックの名手としても知られる鬼才の真骨頂。精密な論理が、そこはかとない黒い笑いを構築する待望のミステリ連作集。――
「大きな森の小さな密室」(犯人当て)
「氷橋」(倒叙ミステリ)
「自らの伝言」(安楽椅子探偵)
「更新世の殺人」(バカミス)
「正直者の逆説」(??ミステリ)
「遺体の代弁者」(SFミステリ)
「路上に放置されたパン屑の研究」(日常の謎)
という構成のミステリー短編集。
いろんなジャンルが楽しめて面白かったです。が。
完全に失敗しました。この短編、他の作品からの登場人物を集めた外伝的な短編集です。
最初に書いといてくれよ、読んでないよ他の作品……。
当然個性的な登場人物ばかりで構成されています。中でも物凄く口が悪い切れ者の新藤礼都(れつ)が出てくる『自らの伝言』と『更新世の殺人』が面白かった。いいですね、超探偵Σ(シグマ)。
多分、小林泰三は会話の噛み合わなさと論理で押し切る語調とグログロテスク描写が好きなので、この作品はグロテスク描写こそないものの、好きな作品でした。
もう一度他の作品読んでから読み直します。
・古川日出男『ベルカ、吠えないのか?』
――キスカ島に残された四頭の軍用犬北・正勇・勝・エクスプロージョン。彼らを始祖として交配と混血を繰りかえし繁殖した無数のイヌが国境も海峡も思想も越境し、“戦争の世紀=20世紀”を駆けぬける。炸裂する言葉のスピードと熱が衝撃的な、エンタテインメントと純文学の幸福なハイブリッド。文庫版あとがきとイヌ系図を新に収録。――
残念ながら文庫版ではなかったのでイヌ系図はなかったんですけど。あったら良かったですね、イヌ系図。途中で誰が誰やら読み返しました。
今まで何冊か読んできた古川日出男の作品のなかでかなり好きな作品です。
イヌの血統を辿るサーガであり、歴史の(戦争の)中でいかにイヌが翻弄されつつ生き延びていったかのお話です。
歴史小説の面もあるので、詳しい方はより楽しめるかもしれません。
イヌの物語ではあるのですが、途中に挿入される老人と人質の少女の話、というかヤクザの娘である人質の少女が好きでした。目の前で人が殺されても、さっぱり言葉が通じなくても、「ヤクザの嬢なめんな」という姿勢が素敵。
始まりは太平洋戦争中の1943年、アラスカにあるアリューシャン列島のキスカ島(日本名鳴神島)で、日本軍のイヌとして連れてこられた4匹のイヌ北・正勇・勝・エクスプロージョンが、日本軍撤収の際に置き去りにされるところから。
この4匹の犬(正確には3匹)の子孫・末裔たちが連綿と続き、あるものは軍用犬、あるものは橇犬、あるものは純血種としてドッグショーの花形、あるものはオオカミとすら交配し雑種を極め、どんどん世代を繋いでいく。
そして後半老人と少女の物語に収束し、最終的には……。
最後は、よくわからない終わりでした。どういうことなのか理解が及ばない。
それぞれのイヌに個性があって、個人的に怪犬仮面も素敵でした。タイトルのベルカは、1960年にソ連のロケットスプートニク5号に乗って宇宙に行き、初めて生還した2匹のイヌ、ベルカとすトレルカ。
この名前を継いだベルカと、「ストレルカ」がよかった。
・高橋源一郎『ミヤザワケンジ・グレーテストヒッツ』
――現代の“ミヤザワケンジ”が描く24の物語。
もうひとつの「風の又三郎」や「注文の多い料理店」はどんなお話? 壊れた時間の住人たちがおくる、真夜中のヒットパレード。「すばる」で連載された「ミヤザワケンジ全集」がついに一冊に!――
久し振りに高橋源一郎の本を読んだけれど、やはりこの人天才だ。
本当こういう発想どこから湧いてくるんだろう。俗っぽいんだけど高尚で、くだらないのに芸が細かい。
原作とは掛け離れた内容の話が多く、世界観も統一されていない。なので宮沢賢治を読んだことのない人でも問題ないような作品集。
もちろん話によっては宮沢賢治テイストで書いているところもあるけれど、女と別れてマンションで象を飼うオッベルや、何も始まらないビジテリアン大祭、どこへ繋がっていた電話かかわからない座敷童子の話、会話のテンポがたまらないジブリ映画のなめとこ山の熊、SMAPのキムラタクヤを観て自殺を思い立つ飢餓陣営、詐欺で稼ぐ男の祖母の話が素敵なやまなし、などなど。他にもアトムとかドラえもんとか出てきます。
何を言っているのか説明になっていないかとは思いますがそういう話としか言いようがない。
全体的に悲しい話や暗い話が多かった印象。宮沢賢治の世界の住人が、ミヤザワケンジの世界で本当はいかに自分が絶望しているかを吐露するような辛さがあった。
あんまり読んで楽しい気分になれるような作品ではないかもしれませんが、色々考えてしまう本でした。
・皆川博子『皆川博子コレクション1 ライダーは闇に消えた』
――本年度、第16回日本ミステリー文学大賞受賞の著者の幻の未刊行作を含め、収録作全て文庫未収録作のみ集めた比類なき豪華傑作選、刊行開始!
モトクロスに熱狂する若者たちの群像劇を描いた青春ミステリーの表題作ほか13篇収録。――
ファンの為の愛蔵版といった風情の本作。全5巻といいつつ7巻まで出ているようだ。
表題作の『ライダーは闇に消えた』は一昔前の雰囲気漂う青春? ミステリー。バイクレースに熱狂する若者たちが、ひとりずつ死んでいく。事故にしか見えないその死は本当に事故なのか。
取材の効果もあってかなり細かい描写が多くリアリティがあります。ただ、バイクよくわからねぇ。まず「――メッサーシュミットから降りてきた――」のくだりのメッサーシュミットがわからなかった。ドイツの車でした。
思えば皆川博子の現代を描いた作品ってあんまり読んだ覚えがない。印象深いのはやはり海外モチーフの話や時代小説なので、この作品集は新鮮でした。収録作品は現代の話です。
男女の、家族の愛憎劇が多い印象でした。
そして巻末の解説を読んで、本当に愛されている作家さんだなあと思いました。
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そういえばこの間知人と好きな本の話題になった時、ことごとく意見が合わないことにびっくりして逆に面白くなりました。
同じ宮部みゆきでも、相手が『ドリームバスター』が好きなのに対し、『火車』が一番好きといたら引かれました。怖いですかね『火車』。『模倣犯』好き! と言われるよりはまともじゃないですか?
でも確実に以前とは好みが変わってきているとは思います。
学生の頃は平気でライトノベルを読めたのに、今では苦手な意識が強いです。
恩田陸もきつくなってきているし、あとゲームですが『サモンナイト』が無理になりました。あと『テイルズ~』も。
なんでも全部楽しめたらいいんですけどね。もうちょっと時間が過ぎればまた楽しめるようになるのでしょうか。
それでは、また。
さようなら。
良いお年を。
『君はバカか?』