少し前の話なのですが。
とあるテレビ番組を観るともなく観ていました。たぶんバラエティだったように思います。
そこで、聞いたことのあるBGMが数秒だけ、流れました。
――絶対なにかのゲームの曲……しかもかなり前、プレイステーション初期~中期のRPG……?
それがどうしても、その曲がなにか思い出せないのです。しかもイントロしか流れなかったからそこしか思い出せない、思い出そうとすると別の曲と混ざる、でも絶対聞いたことある!
番組名も曲名もゲーム名も思い出せない場合って、どうやって調べたらいいんでしょう?
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・小野寺整『テキスト9』(’14早川書房)
・加納朋子『トオリヌケキンシ』(’14文藝春愁)
・古川日出男『TYOゴシック』(’11ヴィレッジブックス)
・笙野頼子『人の道御三神といろはにブロガーズ』(’11河出書房新社)
・小山田浩子『穴』(’14新潮社)
・小野寺整『テキスト9』
――惑星ユーンに暮らす老物理学者サローベンとその愛弟子カレンの壮大な旅路は、
超権力組織ムスビメ議会の召喚状から始まった。
議会の本拠地である地球を訪れたカレンは、
宇宙を脅かす超テクノロジーの設計図を盗んだ女の追跡を依頼される。
潜入先の惑星タヴで、カレンは未知の言語を操る猿に遭遇し――
感情操作薬エンパシニック、謎の言葉トーラー、
囚人船ユーツナル号、知性進化系統樹、金融を可視化したスタッシュ……
その独創的すぎる内容で選考会でも物議を醸した、
世界の在り方を問い掛ける要約不能の超傑作。
第1回ハヤカワSFコンテスト最終候補作――
要約不能、確かにこのあらすじからでは内容を想像するのは難しいです。間違ってはいないけど正しくもない感じ。
読んだ印象としては、かなり詰め込まれていました。色々なものが。
一冊の本で一つの物語であるのは間違いないのですが、語られる話が多いので連作短編的でもあります。いや、そうでもないかな……難しいな。
まず前提としてこれが構築される物語であることが提示されていて、嫌でもメタ視点を植え付けられます。
これから三人称で、彼、いや、カレンを主人公にして話を創ります。その世界ではカレンを人間の基準にして対訳がされるので、例えばカレンが八本足の生物であっても、カレンが正しい人間の基準として記述されていきます。
などのような。書かれていることを素直に受け入れられない書き方です。
しかも世界観は多重の入れ子構造になっていて、一人の人間が別に解釈されて増えるとか、別の宇宙とか、時間の可逆とか、アイディアが迸り出るような文章です。
全部理解することは到底出来ませんが、読みごたえはかなりあり個人的にヒットでした。面白かったです。少しゲームっぽい内容かもしれません。特に最後はマザー3のエンディングに似ていますし。
要は愛です。たぶんそういうことなんでしょう。
・加納朋子『トオリヌケキンシ』
――人生の途中、はからずも厄介ごとを抱えることになった人々。でも、「たとえ行き止まりの袋小路に見えたとしても。根気よく探せば、どこかへ抜け道があったりする。」(「トオリヌケ キンシ」より)他人にはなかなかわかってもらえない困難に直面した人々にも、思いもよらぬ奇跡が起きる時がある――。短編の名手・加納朋子が贈る六つの物語。
(収録作品)
高校に入ってから不登校・引きこもりになってしまったある少年。ある日彼の家に、一人の少女がやってきた。少女はかつて少年に助けてもらってもらったことがあるという――。『トオリヌケ キンシ』
「ある形」を見つけてしまう能力以外はごくごく平凡な女子高生。そのふしぎな力を生物の先生は「共感覚」と分析した……。『平穏で平凡で、幸運な人生』
やさしかった母がある日豹変、家の中でいじめられるようになってしまったタクミ。つらい日々の救いは、イマジナリーフレンド(想像のお友達)の存在だった。『空蝉』
人の顔が識別できない――「相貌失認」の「僕」は、高校入学を機にそのことをカミングアウトする。あろうことかその後「僕」はある女の子から「好きです」と告白される。不思議な始まりの恋の行方は? 『フー・アー・ユー』
長く連れ添った夫人を突然に亡くし、気落ちする亀井のおじいちゃん。家の中でひとりのはずが、ある日「座敷童がいる」と言い出した!『座敷童と兎と亀と』
前日に高熱を出して受験に失敗した「俺」は、ある場所に引きこもり、自分でコントロール可能な「明晰夢」を見る日々を過ごしている。そんな中で出会った女の子「ミナノ」、彼女は夢だったのか、それとも?『この出口の無い、閉ざされた部屋で』。――
素直に面白かったといえる本です。
読みやすくて、ひねりもあり、どんでん返しとまではいかなくても最後には意外なオチがある短編集です。作品同士に小さな繋がりもあり、その点も楽しめました。
「トオリヌケキンシ」の看板を見る度に、この道はどこかへ通り抜けられるんだ、というところが好きです。
『空蝉』や『この出口の無い、閉ざされた部屋で』は少し暗い話ですが、万人におすすめ出来る良い本でした。
・古川日出男『TYOゴシック』
――古川日出男が挑む、魔都TOKYOの貌。ほら、もうそこに怪物は立っている。日本発・世界文学の新・標準型ニュー・スタンダード。――
東京の街を舞台にした短編集です。
そうですね、やっぱり文体のリズム感が好きです。
内容は難しいものもあり、理解が追いつかない。
怪物の話がなんとなく、平山夢明を彷彿とさせたのは何故でしょう。雰囲気かなぁ。
・笙野頼子『人の道御三神といろはにブロガーズ』
――昔、国と名前を奪われ来歴を消された三人の女神がいた そんな神々の知られざる歴史を紹介するネット内神社「人の道御神宮」とは? 書き下ろし「楽しい!? 論争福袋」を収録。――
この人も文体のリズムが好き。
リズムというかノリというか流れというか。笑いながら読みました。
古事記や日本書紀の記紀神話を真っ向から否定する危うい内容です。天津神はヤマトの一族が「空から来た」という上から目線で作り上げた神だ、みたいな、しかもヤマトの空である天香具山は標高低かった、という。
テッテ的に高天原の天津神を向こうに回し、簒奪者として描き出しているのが新鮮です。大抵はどのメディアでも記紀神話といえば日本のルーツ、正しいバイブル、みたいなイメージありますからね。
こういう考え方もあるんだなあと。面白かったです。
・小山田浩子『穴』
――仕事を辞め、夫の田舎に移り住んだ夏。見たことのない黒い獣の後を追ううちに、私は得体の知れない穴に落ちる。夫の家族や隣人たちも、何かがおかしい―。ごく平凡な日常の中に、ときおり顔を覗かせる異界。『工場』で話題を集めた著者による待望の第二作品集。芥川賞受賞作のほか「いたちなく」「ゆきの宿」を収録。――
ラストにぞっとするような怖さのある話です。主人公は何を見ていたのか、むしろ同じ世界にいたのかすらわからなくなるような、不安定な気持ちになります。
どこか鬱屈とした主人公の思いこみや、単なる思い違い、小さな誤解なのかもしれないし、でもそうじゃないのかもしれない。おかしいのは自分かもしれないし、世界なのかもしれない。
しかし穴と獣は結局なんだったんでしょう。ただの非日常の演出? それともなにか意味があったのですかね。
文章自体は淡々としていて読みやすいような読みにくいような。でもこの話には合っていると思いました。
『いたちなく』『ゆきの宿』は同じ登場人物の出てくる連作です。
『いたちなく』お嫁さんもらって田舎に引っ越した友人の家に奥さんと一緒に遊びに行って、屋根裏にいたちが住みついて困ると言う話を聞いた奥さんがしたとある話。
その後の、「いたち出なくなったよ」という言葉の意味を考えるとやっぱり……。
『ゆきの宿』友人に赤ん坊が生まれたので見に来た主人公と奥さん。その晩吹雪になり一晩泊まることになったのだが――。
主人公の不安な気持ちばかり良く伝わってくる、おめでたい話なのにどこか不気味な話です。
そうですね、全体的に不安で、不気味な雰囲気が漂う本でした。
でも嫌いじゃないです。『工場』も読んでみたいと思いました。
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イントロ数秒聞いただけで懐かしくなるということは、かなり好きなゲームのはずなのですよね。当時絶対はまっていたと思うのですが。
しかし、あんな懐かしいゲームメロディを流していた番組もなんだったんでしょう? もしや最近リメイクでもしたのかな? でなければ音源はどこから?
うーん、謎は尽きません。
それでは、また。
さようなら。
『悲しみのタツマイリっぽいもの』