そして証明書を書いたところで、彼が、えっと、じゃあ駐車場の出方はわかるよね、と言いながら、あれ?あれは、僕がいた空港のところだよね、と、私たちの左手に見える、空港のビルを指さして、「なんだ、ここから歩けるじゃん!一緒に来なよ。」 と言うので、でも私が戻ったら、Gが、なんで私が戻ってきたのかって、思うんじゃないかなぁって、ちょっと思ったけれど、なんとなく、言われるままに、じゃあちょっとだけ行こうか、って言って、2人で車を後にした。
歩きながら、チケットのこととか、これはしたかあれはしたか、って、私がなんだかぺらぺらと話していたら、私はこのとき、自分がなにを話していたか覚えてないんだけれど、Mが突然きっぱりと、「君は、cuteだ。You are a very very cute personだ!」と、言ったので、とても照れてしまった。この人は、なんだかこうやって、私を嬉しい気持ちにする人みたい。
でも、なにが、cuteだったんだろうな。なんでそう思ったのかな。私はこのときは、いろいろあせってぺらぺら話していたし、なんだか自分をよくみせようとか、そういうことは全然頭になくて、でも自分でいるほうが、ずっといいんだってこういうことなのかなって、思ったりした。
Very very cute person って言われたら、嬉しいよね。まるで心の中をのぞかれて、ほめられたみたい。
だけどまた。私の年齢を知ったら、どうかな、って…、いう想いがよぎる。Gは、私がうさぎ年って、知っている。中国の干支の話しになって、私は口を、すべらせたんだっけ。ああ、言えばよかったんだ。最初に会ったときに、どうどうと、36才って。それでいて、Very Very cute person と、言って欲しかった。私のばか。自信、なし。
そして私がMと一緒に空港に入っていくと、Gがいて、やっぱり少し、ほんの少しだけ、あ、戻ってきたんだなーっていう顔をしたような、気がした。だけど彼は笑顔で、「おい!2人ですごい長いこと帰ってこないから、僕は寂しかったぞ!」と、言っていた。それから、しばらく、Gが私に、よし、じゃあ君にこれをあげようとか、それはピーナッツバターとかだったから、私も冗談で、「ええええ!いいの!?でも、こんなに大切なものは、受け取れない。本当に、悪いから。」と言ったりして、そんなやりとりが、私の傷、degreeを、マイナス40%、マイナス42%、って、本当にちょっとずつ、ちょっとずつ、ちょっとずつ、癒してくれた。
それから疲れ切ったMが、イスに座りこんで、hey、ちょっと休もうぜ、って言うから、私も彼と1つあけて、椅子に座った。それでなにかちょっと話しをしていたら、私たちの間の椅子に、Gが腰をかけたから、びっくりした。話している人と人の、真ん中に、座るんだね。ふふ。でもそれで、私とMは、顔をこう、たおして、話しつづけたりした。
荷物を持って椅子に座るGの足が、私の足にふれた。私はそっと、足を、離した。私は、ホテルの部屋にいる間中、Gにふれてほしくて、抱きしめて欲しかったし、彼が少し、私にふれたら、嬉しかった。だけど、ここで、もうそれは終わった。私が足を離したとき、Gがちょっとはっとして、顔をこちらへむけて、私の顔を、見たのが、わかった。
私の傷、degreeが、マイナス、58%、もうちょっとかな、62%、くらいまで。
私はMと話しつづけた。Gは立ちあがって、少し、居場所がなさそうな感じで、どこかへ行った。変わらずに、Gとも冗談を言ったりし続けたけれど、Gが去ると、私は彼の座っていた椅子に座って、Mの隣に移動した。それはたんに、Mの持っている何かを見せてもらうために近づいただけだけど、戻ってきたGは、私の座っていた方の場所に腰をおろして、何を、思ったかな。
この日の朝、ベッドで眠るGが、すごく可愛い男の子に思えたのに、このときは、もうでも人懐こい、ただの少年に、変わった。私の中で。
それで、私は、いつまでここ、空港ににいようかって考えて、彼らのチェックインまでまだ結構時間があったけれど、12時までいてもなぁって、話すことも、なくなるしなぁって、何度か、じゃあ行こうかな、って言ったりした。こういうとき、私はとても、優柔不断。そしてどっちの答えを出しても、後悔する。Mは、私が、そろそろ行こうかなっていうたびに、「なんだ、退屈になったのか。」と言ったりした。それで私も、帰れなくなったり、それからでも、Gが聞いているときに、「でもあなた(M)が私をここへ連れてきたんだし」と、Gに、私が、誘われてきたのだって、いうことを伝えられて、満足したりした。あああ、私って、そうなんだ。
傷、degree、マイナス70%