8.Mar.2012 to 11.Mar.2012 16 | Days of Summer Clancy

駐車場に車をとめるとMは、「暑いな。この車、なんで今日はこんなに暑いんだろう。」って言った。車にはエアコンがついていなくって、窓は全開だったけれど、外はまだまだ暑かったし、でも砂漠を移動してきたはずの彼が、そんな、なんだかわかりきったことをぼやくから、本当に、よっぽど疲れているんだろうなって思って、私は車の中に散らばった、私のいろんな書類をかき集めて、ぱたぱたと彼をあおいだ。


そうしたらふと、突然、彼の動きがとまったような気配がしたから、彼を見て「Better?」と聞くと、彼は、なんだかとても嬉しそうな笑顔で、「君は、cuteだな。君は、いい人間だと思う。」と言ったので、私はなんて言っていいか、わからずに、「そうだね、私はいい人間だと思う。」と、返した。


そうしたらMが、「僕は君を信じたから、車を預けるんだよ。日本人はいい。日本人は、信頼できるんだ。」って言うので「誰か日本人を知っているの?なんでそう思うの?」って聞いたら彼は、ちょっと考えて、「えっと、だって、例えば、サムライとか…」











サムライかよ。


それで空気がなごんで、それで、証明書を書きはじめてくれた。


証明書には私の名前も書かないといけなかったんだけれど、Mは私の日本語の名前になれていなくって、私の名前を発音するのに苦労して、「ふぅ、難しいな、」って言うから、彼の顔をみると、彼はいやいやと首をふって、「とっても可愛い名前だと思うんだ。でも僕にとっては珍しい名前だから、難しいんだ。」って。彼との時間は、全部書きとめておきたいくらい、ほんとうに、ほんとうに、可愛い。私は彼が好き。