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ま、今日も気ままにいきましょ。

本、映画、ライブ、食べ物などの感想を徒然に書いていきます。

吉村昭の作品。

 

2011年に河出書房新社から刊行。

 

雑誌や新聞に掲載のエッセイをまとめた。

 

1つが5ページ前後で読みやすい。

 

好きな土地・長崎のこと、岩手の田野畑村で牛を飼うことになったこと。

 

若い頃に行った、肺の手術についても詳細に書かれている。

 

「私の青春」と題したエッセイは、家族のことを書いている。

 

ページ数も長く、他とは少し趣が違う。

 

時期がちょうど戦中戦後すぐで、両親を病気で亡くす。

 

淡々と描いているが、吉村の作風に影響をもたらしているように思った。

 

吉村昭を、小説とは違った角度で知りたい人におすすめ。

宮島未奈の作品。

 

2025年に新潮文庫で文庫化。

 

ハードカバーでも読んだが、手元に置きたくて、文庫を購入した。

 

初版限定で、琵琶湖ブルーのスピン(ひも状のしおり)がついている。

 

文庫版書下ろしで「大津ときめき紀行 ぜぜさんぽ」が収録されている。

 

改めて読んで、「成瀬ー!!」と叫びたくなった。

 

西武百貨店への思い、島崎みゆきとの友情、高校生活での飛躍、地元への貢献。

 

どれもが実直で真剣で、もちろん動じることもあるけれど、それも含めて、すべてが成瀬だ。

 

どの話もおすすめだが、文庫で読んでみると、「線がつながる」は、今後の成瀬につながるような話だった。

 

ハードカバーで読んだ時に一番印象に残った「レッツゴーミシガン」も、普段の成瀬と違うところを見られて興味深い。

 

解説は森見登美彦が書いている。

 

続編を読むのが待ち遠しい。

東野圭吾の作品。

 

2021年に文藝春秋から刊行。

 

話は、秋田から上京してきた少女の話で始まる。

 

時代は、戦後20年経った頃。

 

少女は、ひったくりに遭ったのをきっかけにある男性と出会い、恋愛関係になる。

 

子どもを身ごもり、男性は「家族3人分働く」と意気込んでいたが、脳出血で急死する。

 

その後すぐに生まれた子どもを、少女は児童養護施設に預けた。

 

それから時は移り、現代へ。

 

男性が拳銃で撃たれ、殺された。

 

一緒に住んでいた女性の行方もわからない。

 

女性は母を病気で亡くし、家族は他にいない。

 

母が親しくしていた女性がいて、一緒に逃亡していると警察は見ている。

 

そして、ガリレオ・湯川学の登場。

 

私はガリレオシリーズだと思わずに読んでいたので、「湯川先生、出てくるのか」と驚いた。

 

ここから先はあまり書かないが、本作は、ガリレオシリーズの中で新たな事実が判明する作品になった。

 

1つわからないのは、「祖母と孫の関係は本当ではなかったのか?」ということだ。

 

この関係が事件にも大きな影響をもたらすが、私は読んでいて、本当の祖母と孫のようにも思った。

 

間を置くことなく、一気に読むことをお勧めする。

 

書き下ろし作品。