ま、今日も気ままにいきましょ。 -5ページ目

ま、今日も気ままにいきましょ。

本、映画、ライブ、食べ物などの感想を徒然に書いていきます。

三五館シンシャの日記シリーズ。

 

今回は警察官だ。

 

2025年に刊行。

 

作者は大学を卒業して警察学校に入り、交番勤務、機動隊勤務を経験する。

 

現在は、法務技官という受刑者への指導・支援をする仕事に就いている。

 

まだ40代前半と若いが、「色々な経験をしてきたのだな」と本書を読むと思う。

 

警察学校に半年研修でいなくてはいけない、というのは今回初めて知った。

 

他の仕事に比べて、「対人」が強いと感じた。

 

学校の教官、交番の同僚、上司。

 

そして問題を起こした人、被害に遭った人。

 

人と人の関わりが濃く、強い。

 

作者はそういう人生を20年くらい生きてきて、技官という道を選んだのかもしれない。

 

今だと「コンプライアンス的に」問題になりそうな出来事も多々書かれている。

 

刑事ではなかったので殺人事件のことは一切ないが、警察官の日々を知るために気軽に読める本。

岩井俊二の作品。

 

2021年に文藝春秋から刊行。

 

岩井の映画作品を見る予定があり、「こういう小説も書いているのか」と読んでみた。

 

主人公は、30代半ばの女性。

 

広告代理店に勤務していたが、人間関係に悩んで退職する。

 

トライアウト(試行期間)として雑誌のアシスタントになり、「ナユタ」という画家の正体を追う。

 

川崎、北海道、横須賀を巡る中で、次々と明かされる事実。

 

最後は、タイトルの絵にたどり着く。

 

岩井の作品感が垣間見えて、「あの映画の場面も、こういう描写を意識していたのかな」と読んでて思った。

 

文章は全体的に読みやすいが、人物関係がやや複雑だった。

 

2つの震災のことが出てきて、そこは現実。

 

小説も、こういう風に書ける人なのだなという読後感だった。

瀬尾まいこの作品。

 

2017年に集英社から刊行で、文庫版で読んだ。

 

タイトルの通り、家族との日々を綴ったエッセイ集である。

 

結婚前から、結婚式の様子、思わぬ妊娠、娘の誕生、娘のプレ幼稚園卒園までの日々を描く。

 

夫の生活ぶりが面白い。

 

すぐに寝てしまい、のんびり穏やかな人。

 

瀬尾自身はおおらかで、中学校教師をしていた頃のことを思い出すことは多い。

 

瀬尾の作品を読んでいると「子どもをそっと見守る大人」の目線を感じるが、やはり、教師をしていた影響は大きいのだろう。

 

アンパンマンミュージアムのエピソードは「なるほど」と思った。

 

娘はどちらかというと活発で、今、どんな女の子になっているのだろうと想像が膨らむ。

 

3足の靴下が吊るされた装丁がかわいらしく、タイトルとも合っている。