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ま、今日も気ままにいきましょ。

本、映画、ライブ、食べ物などの感想を徒然に書いていきます。

原田ひ香の作品。

 

2023年にポプラ社から刊行。

 

5つの話が収録された、連作中編である。

 

夜のみ開館し、作家の蔵書を集めるという、少し変わった図書館が舞台。

 

そこで働く人々のことを中心に描く。

 

働く人は、書店員だったり、古本屋を経営していたり、図書館員だったり、様々な事情を抱えている。

 

でもみんな、どちらかというと本が好き。

 

ある有名な作家の蔵書を取りに行くところは、みんなで一緒にというのが伝わり、生前の作家の様子も垣間見えて面白かった。

 

図書館は、「事件」をきっかけにしばらくの間休む。

 

明かされることのなかった、オーナーの正体も明らかになる。

 

タイトルは、小説の中に出てくる料理をまかないとして再現し、カフェで出しているところから。

 

このお料理が、どれもとても美味しそう。

 

続編が読みたいな、と思わせる1作だった。

松たか子のエッセイ集。

 

2003年に朝日新聞社から刊行。

 

写真も松が撮っている。

 

松のことは演者としても、歌い手としても好きだ。

 

ドラマ、映画はもちろん色々見ているし、ライブにも行ったことがある。

 

ふと、「本は何かないのか」と思い、本作を手にした。

 

2001年から2003年にかけて雑誌『person』に掲載されていたエッセイをまとめている。

 

演じること、犬のこと、撮影や舞台で一緒に仕事をしている人のこと、自分の周りのことを思うがままに書いている。

 

2001年というと相当前のことに感じるが、松はこの頃も、ドラマや舞台に活躍していた。

 

舞台はあまり見ていないが、本書では「ラ・マンチャの男」や「セツアンの善人」「嵐が丘」「オイル」といくつも出てくる。

 

印象が変わらないからかもしれないが、そのキャリアの長さと多様さに驚く。

 

初のコンサートツアーの様子も出てくる。

 

後に夫となるギタリスト・佐橋佳幸も写真に出ていて、佐橋ファンでもある私は「佐橋さん!」と嬉しかった。

 

今の松が、このエッセイ集を見返したらどんなことを思うのだろう。

 

これからもより一層の活躍を期待したい。

朝井リョウの作品。

 

2012年に新潮社から刊行。

 

朝井作品は初めて読んだ。

 

この作品とは別の朝井作品を元にした映画を見るので、その前に何か読もうと思い、本作にした。

 

最初に、6人の登場人物紹介が旧ツイッターのアカウント紹介の形で出ている。

 

人物関係が複雑になるかと思ったが、そうでもなかった。

 

6人の日々、主には、就活の様子を描く。

 

就活をしたことのある人には、「そんなこともあったな」というエピソードが出てくる。

 

OB訪問、ES作成、名刺を作るなど。

 

読み終えて、「何者」というタイトルをもう少し前面に出しても良かったのではと思った。

 

ラストは、まだ内定が出ていない主人公の面接の場面。

 

日々は続いていくのだ、というのを示しているように感じた。

 

書き下ろし作品。