原田ひ香の作品。
2023年にポプラ社から刊行。
5つの話が収録された、連作中編である。
夜のみ開館し、作家の蔵書を集めるという、少し変わった図書館が舞台。
そこで働く人々のことを中心に描く。
働く人は、書店員だったり、古本屋を経営していたり、図書館員だったり、様々な事情を抱えている。
でもみんな、どちらかというと本が好き。
ある有名な作家の蔵書を取りに行くところは、みんなで一緒にというのが伝わり、生前の作家の様子も垣間見えて面白かった。
図書館は、「事件」をきっかけにしばらくの間休む。
明かされることのなかった、オーナーの正体も明らかになる。
タイトルは、小説の中に出てくる料理をまかないとして再現し、カフェで出しているところから。
このお料理が、どれもとても美味しそう。
続編が読みたいな、と思わせる1作だった。