石井光太の作品。
2022年に筑摩書房から刊行。
コロナ禍、特に2020年2月くらいからのこと。
特定の現場を10か所取り上げて、どんなことが起きていたのかを伝える。
現場は、高齢者施設、保育園、ライブハウス、ホストクラブなど。
石井の作品は他にも読んだことがあるが、筆致は少し独特で、俯瞰なんだけど、すぐ横にいるような臨場感もある。
視点も個性的なので、各現場の人々への迫り方も、「そうだったんだ」という気付きをくれる。
一番印象に残ったのは、定時制高校でのこと。
「コロナがどう」というより、定時制高校にどんな生徒が通っているか、現場の教員はどのように対応しているかを知れた。
こういうルポを見ると、当時を思い出すけれど、これからを考えるきっかけにもなる。
まだまだ知らない世界がある、と思わせてくれた。
コロナ禍を改めて振り返りたい人、「自助って何だろう」と考えたい人、様々な仕事(特に医療関係)について知りたい人におすすめ。