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ま、今日も気ままにいきましょ。

本、映画、ライブ、食べ物などの感想を徒然に書いていきます。

本の雑誌編集部編。

 

2019年に本の雑誌社から刊行。

 

14人の女性の、仕事についてのインタビュー本。

 

飲食店経営、獣医、NPO理事、翻訳・研究者など、仕事は様々だ。

 

今の仕事に就くまでに、どんな人生を歩んできたのか。

 

それぞれの語りで、人生が描かれる。

 

初めて知る仕事もあった。

 

読んでいると、「たぶんこういうことなのだな」という納得があって、理解できる。

 

その過程がなぜなのか考えると、話者自身も、話すことで納得しているからだと思う。

 

どの仕事にも驚きや共感があり、「働くわたし」がそれぞれ浮かび上がる。

 

仕事で使っている道具の写真が時々出てきて、イメージがよりしやすい。

 

インタビューの後は、「女性」「仕事」「働く」をキーワードに、「こんな本がある」というブックガイドが出ている。

 

色んな仕事の話を読んだ後だと、触発されて「この本を読んでみよう」と思える。

 

男性が読むとまた違う感想だろう、という面白い企画本。

有川浩の作品。

 

2006年に新潮社から刊行。

 

新潮文庫で読んだ。

 

始まりは、ライトノベルの感想。

 

ネットのサイトに出ている感想を読んで、主人公は、感想の書き手にメールを出す。

 

返信が来て主人公は喜び、やり取りが続く。

 

「会ってみない?」と会うことにして、初めてのデート。

 

メールでやり取りしていた時には感じなかった、彼女の妙なこだわりに気付く。

 

そして、彼女が聴覚に障害を持っていることを知る。

 

「そうか、だからあの時」と合点がいく。

 

聴覚の障害のことは出てくるけれど、ある男女の恋愛がメインの話だと思った。

 

有川自身、あとがきにもそう書いている。

 

また解説を書いた人が、有川作品は言葉のテニス=会話の上手さがあると書いていて、「その通りだな」と思う。

 

会話を読んでいるだけで、自分がそこにいるかのような、世界に入り込めるのだ。

 

恋愛小説できゅんきゅんしたい人、聴覚障害について知りたい人、言葉のやり取りでじーんとしたい人におすすめ。

原田ひ香の作品。

 

2017年に双葉社から刊行。

 

短編が6つ入っている。

 

原田作品を久しぶりに読みたくなって、本作を選んだ。

 

タイトルにもあるように、いずれもラジオにまつわる話。

 

特に印象的なのは以下2つ。

 

「三匹の子豚たち」は、ケアハウスに入った老婦人と家族のやり取りがリズム良く、面白おかしい。

 

「音にならないラジオ」は、ラジオドラマの脚本執筆に奮闘する男性の熱さが伝わる、面白い展開。

 

他の話に出てきた登場人物が、別の話にも出てくる、というのがあった。

 

連作短編の雰囲気がもう少しあると、つながりをより感じてよかったか。

 

原田自身も、ラジオが好きなのだろうなと思った。

 

ラジオと小説の可能性を感じた作品だった。