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ま、今日も気ままにいきましょ。

本、映画、ライブ、食べ物などの感想を徒然に書いていきます。

「本の雑誌」の営業担当・杉江由次の作品。

 

2013年に白水社から刊行。

 

「サッカー本」として、前から知っていた。

 

杉江はサッカーが大好きだ。

 

浦和レッズの熱心なファンで、自らも草サッカーでプレイしている。

 

本書は主に、杉江の娘がサッカーを始めて、小学6年で「卒団」するところまで書いている。

 

娘は、小学2年でサッカーを始めた。

 

「スマイルズ」という、地元の女子サッカーチーム。

 

杉江は、「カッパコーチ」としてチームに関わる。

 

1つのコラムが7,8ページなので、読みやすい。

 

時々、浦和レッズの応援や自身のサッカーチームのことも出てくる。

 

「スマイルズ」は人間関係のあれこれがあって悩みもあるが、子どもたちのサッカーへの思いは、真っすぐでまぶしい。

 

杉江は、自身の学生時代や親とのやり取りを思い返している。

 

サッカー本であり、家族本でもあり、杉江自身の記録でもある。

島本理生の作品。

 

2018年に集英社から刊行。

 

短編が6つ入っている。

 

2017年から2018年にかけて、「小説すばる」に掲載されていたのをまとめた。

 

島本作品は、もうずいぶん長く読んでいなかった。

 

ふと「何か読みたい」と思って本作を選んだ。

 

6つの作品の登場人物はつながっていて、連作短編ともいえる。

 

でもそれを強調するのではなく、さりげなく、「この人は前の」と思い出させる。

 

「氷の夜に」という一編が一番印象的。

 

話の舞台は主にバーなのだが、私がそういう場所に慣れていないからか、逆に情景が目に浮かんで、入り込めた。

 

東京の夜景を点描画にした装丁も、飾りたくなるようなデザインで良い。

共同通信社で長く記者をしていた、河原仁志の著作。

 

2024年に旬報社から刊行。

 

新聞社7社の、少し斜めから切り込んだテーマについて、「なぜそれを書いたのか」という視点で、河原が綴っている。

 

事件の犯人を報じた内容。

 

避難者名簿を必死に作り出す記者。

 

目の前で起きていることと、読者へ知らせることは何なのか。

 

「異端」と称される、記者たちの必死な日々が記録されている。

 

細かいやり取りも多いので専門的になるが、「あの時、こんなことがあったのだな」と振り返れる。

 

地方紙の取材の様子もわかる。

 

「異端」と組織について言及した、あとがきも印象的だった。

 

新聞の夕刊が休刊になると相次いで発表になる中、新聞の役割は何なのか、考えるきっかけにもなる。