ま、今日も気ままにいきましょ。 -10ページ目

ま、今日も気ままにいきましょ。

本、映画、ライブ、食べ物などの感想を徒然に書いていきます。

凪良ゆうの作品。

 

2022年に講談社から刊行。

 

「小説現代」に掲載されていたのを加筆修正した。

 

舞台は瀬戸内海の島。

 

高校生の櫂と暁海は、家庭に問題をかかえながらも自然と惹かれ合う。

 

櫂は漫画の原作を執筆している。

 

高校を卒業して、東京へ行く。

 

暁海は島に残り、就職する。

 

お盆休みなどに東京へ行き、櫂と会う。

 

漫画が売れ、生活ががらりと変わった櫂に、暁海はついていけなくなる。

 

別れを選び、別々の道を歩むはずだった2人。

 

やがて一周してまた交わるように、暁海は櫂に会いに行く。

 

櫂は、病と闘っていた。

 

凪良の作品は初めて読むので、作風がわからずどんな感じかと思ったが、読みやすかった。

 

島の情景や、東京の街の描き方が上手い。

 

するすると読めるが、没頭する感じではなく、淡々と冷静に読んでいける。

 

物語は櫂と暁海が主だが、北原先生という人が話を引っ張っている。

 

映画化すると聞いた。

 

景色がきれいだろう。

 

登場人物が多くエピソードも色々なので省かれるかもしれないが、なるべく全部入れて描いてほしいと思った。

古内一絵の作品。

 

2020年に光文社から刊行。

 

お誕生会にまつわる7編が入っている。

 

2019年から2020年にかけて、「小説宝石」に掲載されていたのをまとめた。

 

登場人物が7編で少しずつ交わり、時も経っていく連作短編だ。

 

「お誕生会」という、1つの事柄を考えさせられる作品になっている。

 

7編目の「刻の花びら」はコロナと時期が重なり悲痛な感じもあるが、最後は希望を感じさせる内容になっている。

 

女性と誕生日会は、切っても切り離せないだろう。

 

文章は読みやすく、どんどん読める。

 

装丁のダークチェリーのケーキがおいしそうで、きらきらしている。

 

古内作品を読むのは『東京ハイダウェイ』に続いて2作目だが、また他の作品も読んでみたい。

柚木麻子の作品。

 

2013年に双葉社から刊行。

 

「小説推理」に掲載していたのをまとめた。

 

中短編4つが入っている。

 

柚木作品を読むのは初めてだった。

 

知人に本作を勧められ、読むことにした。

 

4編の中で、私は表題作が一番面白かった。

 

会社の部長・アッコ女史はある日突然、派遣社員の営業補佐・三智子に「ランチを交換しない?」と提案する。

 

三智子は5日間、アッコ女史がランチに行っている場所を訪ね、料理を堪能する。

 

カレー屋、キッチンカー、会社の屋上で食べる出前のお寿司など、ランチは様々。

 

彼氏に振られ下を向いていた三智子は、アッコ女史の優しさに気付き、前を向けるようになる。

 

登場人物がみなしっかりとした個性を持っていて、読みやすかった。

 

アッコ女史はその後、驚くような道を進むが、それが他の3編にもつながっている。