三五館シンシャから刊行されている日記シリーズ。
今回は、コンビニオーナーが著者である。
2023年に刊行。
大手コンビニを、夫婦でフランチャイズ経営している。
約30年続けてきた。
誰もがどこかで利用しているコンビニ、その店員たちは、店でどのように働いているのか。
具体的なエピソードが次々描かれ、びっくりすることも多い。
日記シリーズはこれまで何冊も読んできたが、インパクトは、本作が最も強い。
著者の文章も読みやすく、わかりやすいのでどんどん読める。
全体を通して、時代を感じることが多かった。
レジの変化、バイトの年代、商品の名前。
そこには時代がある。
コロナ禍やウクライナのことも書かれる。
24時間営業することの大変さも、痛感する。
ただでさえ人手不足が叫ばれる昨今、これからはコンビニ経営も時間を考えないと、お店の人が倒れてしまう。
著者は、もう少しだけ経営を続ける。
本作を書くにあたってのあとがきも、読ませる。
コンビニが好きな人、コンビニで働いたことのある人、アルバイトをしようと思っている人、誰かの人生を知りたい人におすすめ。