スピッツのライブに初めて行った。
場所は武道館。
武道館に行ったのも、15年ぶりくらい。
改修して初めて行ったことになる。
スピッツのライブに行くのは、「夢」だった。
私はスピッツというバンドとほぼ同い年なので、気づいた時には、スピッツがいた。
学生時代、カラオケに行けば誰かがスピッツを歌った。
誰もが知っている曲なので、最後は大合唱になった。
6年前からボーカル・草野マサムネがラジオを始めてからは、欠かさず聴いている。
最近は、スピッツの曲をピアノで弾いている。
「いつか、ライブで見てみたいな」と思い続けて、今回のツアーが発表になり、「チケットを取ろう!」と決意した。
そして約1年前に、チケットが手に入った。
デジタルチケットというので、当日入場まで座席はわからない。
すごく先のことのようで、でもあっという間にその日は来た。
開場が開演1時間前で、結構ぎりぎり。
デジタルチケットの人も多く、紙と違ってスマホをかざさないと入れないので、時間もかかる。
デジタルだと紙のチケットはないだろうと思っていたら、「ビー」と機械から紙が出てきて、渡された。
あ、紙あるんだと同時に、座席の場所に目が行く。
アリーナだった。
後ろが通路になっている席なので、出やすく、立ったり座ったりしても気にならなさそう。
初めてのスピッツでアリーナ、びっくりすぎる。
開演はほぼ時間通り、巨大なイチゴが後ろに飾ってあるステージに、スピッツが現れた。
アルバムから8曲くらい、ライブ全体では23曲歌った。
オペラグラスを使わず、メンバーがよく見える。
私の席は三輪さん側だったが、田村が来ることもあったし、草野が来てくれた時もあった。
アリーナ席だから当たり前だが、ステージとの距離はとても近い。
草野も、MCで言っていた。
「照れがある」って、こちらも恥ずかしくなるな。
最初のMCで、一番後ろの席の人を指して「今日は君のために歌う」と言った。
それぞれのブロック(スタンド、アリーナ)に呼びかけ、「自分がどこに属するかわからない人?」と聞いているのもいい。
途中のMCで、「半分自分、半分人の曲」というので「チェリー」の歌詞を藤井風、ゆず、新しい学校のリーダーズの曲で歌っていた。
こんな発想もあるんだ、とびっくり。
「ゆず」が一番しっくりくる、ということだった。
23曲歌って、知らない曲も1,2曲あった。
「けもの道」「正夢」「涙がキラリ☆」が嬉しかった。
新しいアルバムの中では、「 i-O(修理のうた)」が圧倒的によかった。
アルバムで聴くのとライブで聴くので印象が変わる曲があるけれど、 「i-O(修理のうた)」は「ライブで聴くとこんな風に、あったかいけど力強くて、響く曲なんだな」と思った。
場所が武道館なので、メンバーそれぞれの「武道館と自分」について話す時間もあった。
田村が14歳で武道館に来たのは、すごい。
「1月11日は龍の日なんだって」と、くーじーが言ってドラムのさきちゃんにバトンを渡すところも、ナイス。
アリーナ席の人が「体を揺らしながら曲を聴いていた」その光景を、私は忘れない。
セトリが公演ごとに少しずつ違うのも、スピッツだからできるんだろうなと思った。
これからもずっと、聴き続けます。