東野圭吾の短編集。
2017年に光文社から刊行。
「小説宝石」に掲載した9編を収録している。
「正月」「バレンタインデー」「雛祭り」「クリスマス」など、季節に沿ったタイトルも多い。
東野作品を読みたいと思って今回読んだが、作品によるなと思った。
「刑事が市民の生活の中に入る」のは他の作品でも出てきて、好きなのかな?と思う。
1パターン化していて、読み手としては少し飽きている。
そうかと思うと、SFを意識したような強い作品もある。
好きな人は好きなのだろうが、後味があまりよくない。
一番感じがよく、印象に残ったのは「正月の決意」。
少し古めかしい設定もあるが、読んでいると光景が浮かび、「なるほど」と思わせる。
タイトルもびしっとしていて、しっくりくる。
今度また、長編を読んでみようと思う。