日記シリーズの1冊。
2022年に刊行。
住宅メーカーに約10年勤務していた筆者が、仕事を振り返って書く。
日記シリーズは今まで何冊も読んでいるが、本作は文章が読みやすく(好みだった)、内容もなかなか劇的だった。
東日本大震災後の福島に営業所があったことも関係しているだろうが、同じ営業所に勤務する人やお客の様子が、ありありと浮かんでくる。
住宅を購入するのは本当に大きなことで、あれこれあるから、営業マンはぺこぺこするんだなと、実感させられた。
このシリーズはページ下に脚注で業界用語を説明するのが1つ特徴だが、本作は数が少なく、本当に必要なところにだけ出ていたのでよかった。
あまり脚注が多いと、本を読み進めるのに気が散る。
住宅購入を考えている人、住宅メーカーに関心のある人、誰かの人生を読んでみたい人にお勧め。