松山ケンイチの日記。
2013年に新潮社から刊行。
2011年3月から2012年10月までの日記を収めている。
大河ドラマ「平清盛」の撮影日記でもある。
「平清盛」は、評判はいまいちだったけれど、私はずっと見ていた。
好きな俳優が出ていたのもあり、松山の清盛に引っ張られ、1年間見続けた。
放送から10年経つが、印象は今でも残っている。
あの当時、松山はどんな思いで撮影に臨んでいたのか。
本書を読むと、よく分かる。
日記と言っても文字量が多いので、読み応えがある。
松山はこの間に結婚をし、第一子が生まれる。
そういう意味でも、節目の期間。
清盛は、演じるのは結構大変だったようだ。
日々葛藤し、悩んで、共演者や演出家と対峙しながら作り上げる。
各章の最初には、ドラマのあらすじが書かれているので、当時を思い出すのにも良い。
途中、幼い頃のことや芸能界に入るきっかけになったオーディションのことなども書かれる。
それが自然と入ってくるのが、上手いと思った。
俳優本人の言葉として、貴重な記録だと思う。