2013年公開の映画で、監督は吉田恵輔。
主演は麻生久美子。
脚本家を夢見て、日々作品を書き進める「ばしゃ馬さん」を演じる。
それに対し、「天才やねん」「こんな作品より自分のが最高」と、「ビッグマウス」を吐く男。
関ジャニ∞の安田章大が演じている。
ばしゃ馬さんは「そんなに言うなら書いてみなさいよ」とけしかける。
見ている方としても、「本当に書けるのこの人?」と思ってしまう。
ビッグマウスはばしゃ馬さんのことが好きで、「脚本の参考に聞きたいんやけど、もし、仮に、俺が好きって言ったらどうする?」と聞く。
「…ないかなあっ!」と笑って答えるばしゃ馬さん。
こういうささいなやり取りが面白くて、テンポもよくて、「これは好きな作品だわ」と思った。
音楽も好きな感じで、特に入り方がいいなと。
原作はなさそうな感じ。
ばしゃ馬さんは最後、ある決断をする。
夢見てばかりでは、と思うけれど、やり切った感もあり、清々しかった。
他にも、夢を持っていたけれど諦めた人、も出てくる。
夢はもちろん持っていいのだけれど、「こういう現実もある」と、映画ながら提示してくれたと思う。
他に、岡田義徳、吉田真歩、井上順が出ている。
久しぶりに、「いいな、面白い!」と思えた作品だった。