妻夫木聡が「会いたい人に会って、話したいことを話す」CMシリーズ、大人エレベーター。
2010年から始まったシリーズは、今も放送している。
エレベーターに乗って、下りるとそこには、対談相手がいるという流れ。
階数は、相手の年齢を表している。
このシリーズの初回放送から、約3年分の対談をまとめたのが本書。
2014年に扶桑社から刊行している。
CMでは流れなかっただろう部分も載っているので、「この時のあの人とはこんな話をしたんだな」と思う。
今はもう亡くなっている人も出ているし、時の流れを感じる。
話していることを文字にしているだけなのに、読んでいると、相手の人間味が伝わる。
一番印象的なのは竹中直人だった。
恥ずかしがりなところが、この本を読んでもわかる。
くすっと笑ってしまうような、愛らしい人。
本にまとまっているのは今のところ1冊だけのようだが、他の回も本になるといいなと思う。