こちらからの続きです。

 

奥野修司さん著「本当は危ない国産食品」より

 

(奥野さんの記事)

アセタミプリド(ネオニコチノイドの一種)が

体内で代謝されると、その代謝産物が胎児に移行する

 

(農薬工業会の反論)

検出されたとしても、影響を与える濃度以下であれば

問題はない。

現代は分析技術が進歩しきわめて低い濃度での検出が

可能となっている。

 

(それに対する奥野さんの反論)

○農薬工業会は「政府が指定する試験をおこない、

政府が承認している」ことをもって安全性の根拠としているが、

学術論文(※)における動物での行動負荷試験では

その「安全」とされている濃度で神経毒性が認められている。

(論拠:神戸大学 星信彦教授)

 

※について

 農薬の安全性評価を行う際に食品安全委員会は

 学術論文を根拠として認めていない。このことも奥野さんは

 この著書のなかで問題提起されている。

 

○農薬メーカーがおこなっている胎児への影響の評価は

非常に簡単なもので議論に耐えない。

農薬の使用を極力減らす努力は絶対に必要。

(論拠:東京女子医科大学 平久美子医師)