「鷺沼地区土地区画整理」公聴会(その2)途中で切れた道路、高層マンションと高齢化、ビル風等の問題

 

4月21日市役所で行われた「鷺沼土地区画整理」公聴会の傍聴記

 

 

の続き、鷺沼住民の公述です。

(公述人の皆さんからご提供いただいた画像や、参考になるブログの過去の投稿なども掲載しました。)

 

Aさんの公述

 

途中でプツンと切れた道路について

 

千葉市からの道路が、習志野市につながっていません。プツンと切れています。

 

1つ目 ・幕張本郷駅から、鷺沼5丁目の、お相撲さんの阿武松部屋(おおのまつべや)の近くまで、歩道の有る素敵なメイン道路が有ります。

習志野市で、プツンと切れています。

 

区画整理地内の、国道14号線からの都市計画道路に繋げるべきです。

 

幕張本郷駅から、海浜幕張駅に繋がる道路は、幕張メッセに行くために作られました。高速道路の様な作りで、国道14号を右折することは、出来ないのです。

この道路を繋げることにより、14号国道から、幕張本郷駅へ行く道が出来ます。

 

鷺沼小学校方面から、幕張本郷駅に向かう道路の、渋滞を減らすことができます。

 

歩道の有る、整備された道路を作ることにより、住宅地を通り抜けする自動車も、なくなります。

 

2つ目 ・幕張本郷駅から、幕張年金事務所前に、線路よりの片側に歩道と2車線の道路が有ります。習志野市でプツンと切れています。

ここには、野村不動産様で15階建てマンションを、8棟建てる予定です。

 

線路沿いの道路は、駅までの、通学通勤に便利な道路ですが、道路として整備されず、マンション敷地内の「通路」になるようです。

 

野村不動産様は、「通路として、使用させます。」と言いますが、マンションは、マンションの人のもので、誰でも利用できる「道路」とは違います。

 

マンションの人もセキュリティ上、知らない人が敷地内を通る事は嫌がると思います。

 

マンションを転売するときも、引き継いでいかなければならない事項です。

線路沿いの人はもちろん、鷺沼の人達も、遠廻りをしないで、駅へ行ける「道路」として整備して欲しいです。

 

3つ目  ・鷺沼区画整理組合の会議で聞いたところ、区画整理地内、住宅地の道路は、迷路のようにして、そこに住む人しか、わからない道路にしているそうです。

 

とおり抜け出来ないようにするためだそうです。

 

もう少し、すっきりした安全な道路にしてほしいです。

 

習志野市警察署、千葉県警察署に、お聞きしましても、

「安全な道路かどうか確認して、危険と思われるところは、指導しています。」と言われました。

 

迷路のような道路を、勧めている訳では、有りません。

 

鷺沼区画整理地は、野村不動産様で図面を描いたそうです。

 

地権者からすると、この道路作成により減歩率が、1割ほど高いのでは、と言う話を聞いています。

 

私達からすると、袖ケ浦や、幕張本郷の、整備された道路の方が、良く見えます。

 

水道、下水、ガス、電気を通すのも道路の下、メンテナンスも大変だと思います。

 

区画整理完了後は、習志野市で管理する道路になるので、後々後悔しないよう整備して欲しいです。

 

4つ目  鷺沼東跨線橋補修工事を、JR東日本との随意契約で、JR分約40億3,956万1,000円が、議会(令和5年第3回定例会)で可決されました。
JR線路4本、京成線線路2本をまたぐ跨線橋で、JR分約40億3,956万1,000円、京成分約5億円、計約45億4千万円かかると言われていますが、国から24億7500万円補助金(JR分22億+京成分2億7500万円)が出る見込み。つまり習志野市の負担は約45億4千万ー24億7500万=約20億7千万円、ということになります。

 

国から24億7500万円補助金は出るものの、この補助金は、安全に渡れる、原状回復補助金で有る為、45億円もの巨費を投じても、住民が望むような「車道と歩道の有る安全な橋」は、作れません。現況のままです。

 

現況は、幅2m、中央に、4mの処が、少しあります。

消防自動車も、救急車も通れません。

 

50年たち、錆びてボロボロです。これだけ巨費を投じても「原状回復させる」だけ、税金のムダ使いではないでしょうか?

(鷺沼東跨線橋)

 

都市計画道路を廃止し、長年の住民の夢をつぶしてしまった習志野市

 

色々考えると、都市計画道路の跨線橋を廃止した習志野市の政策は、失敗だと思います。

 

都市計画道路が廃止されてしまったのは、野村不動産のマンション計画が原因

大久保駅方面に抜ける跨線橋ができるはずだったのに、野村不動産のマンション計画が持ち上がり、「幕張本郷駅に近い方がマンションが売れる」⇒「都市計画道路計画をつぶして、道路予定地だった所にマンションを建てる」という「営業上の理由」で、この都市計画道路(跨線橋)を造る計画は白紙に戻され、マンションの手前で行き止まりにされてしまったのです。

(区画・再開発通信の記事より)

 

「廃止しないでください。」という請願には、270人の署名が集まりました。

 

再度「都市計画道路を隣に新設して、安全安心な橋を架ける」ことを検討すべきです。この当初の都市計画道路の計画なら、習志野市の負担は、約24億円でした。

古い跨線橋を「原状回復」するためだけに45億円以上使う必要もなかったのです。

 

マンションが建つ前の、今なら、まだ、間に合います。

 

鷺沼区画整理地は素晴らしいところ、区画整理地の山の周りを、遊歩道で整備して下さい。

(昔の鷺沼)

 

国道沿いの上からは、房総半島、海ボタル、が、見えます。

旧堀田川の上の西側からは、富士山、東京スカイツㇼー、東京が一望できます。

線路沿いの上は、秩父連山、浅間山、赤城山、筑波山、関東平野が見渡せます。

遊歩道の沿道には、素敵なお店。

農地からは、朝取りの美味しい野菜で、とても幸せです。

船橋の港にはピチピチしたお魚が水揚げされます。

みんなが鷺沼に住みたいと願う、田園都市を作りましょう。

 

②用途地域について。高層マンションは将来袖ヶ浦団地のように高齢化?

 

畑と戸建てを南側にしたことは良いと思います。農業と調和した低層住宅の環境を守るための地域です。

残念なことに、線路側(上の図の「中高層住宅」のエリア)に15階建て、8棟、人口6,500人が住みます。

 

野村不動産のマンション計画、当初はこれでした。

ところが、いつの間にか、こんな計画に膨れ上がっています。

 

急激な人口増加は、50年後を考えると、袖ヶ浦団地の様に一気に高齢化するでしょう。それでも袖ヶ浦団地の場合は100坪くらいの住宅街で、非常に街がゆったりしていて、空き家も目立ちますが、怖さはありません。

 

しかし今回の鷺沼区画整理での8棟建設は、50年たてば高齢化住宅となり、空き家には人の姿がない、となることが予想されます。

人の姿がないのは怖いです。子どもや孫にそんな景色を遺したくありません。

 

15階建て、8棟の絵を見ると怖いです。南側のマンションを4階ぐらいにして、線路側を7階ぐらいにして頂きたいです。

 

令和元年の千葉台風の時、大久保は停電になりました。マンションの10階に住む友達は、冷房も使えず、階段の上り下りで体調を崩してしまいました。

東京の街は土地が足りなくて、タワーマンションを建てましたが、鷺沼は都心ではありません。田園都市です。

 

人口密度も問題です。

 

文化施設もなく、緑もない。これで安心安全の街になるのでしょうか?

広い宅地にして木を植えてください、

公園の周りは低い木や花を植えてください。

屋根はソーラーにして、東京都の様に補助金を出してください、

環境を保全しましょう。

 

高層マンションが建てば、北側の家は、風と太陽を遮られ、富士山、スカイツリーを見ることができなくなります。だから北側線路沿いは7階ぐらいにしてください。

 

鷺沼地区特定土地区画整理区域は、すべて崖の上です。災害が起きないよう、下水管整備と遊水地を作り、安全な街にしてください。

 

③高度地区について。ビル風の問題

 

私は若いころ東京五反田の姉の家に住んでいました。家の前に東洋一のビルが建つので大喜びしていました。東京卸売センタービルです。

 

ところが、これがひどいビル風の原因になりました。家のところまで来ましたが、あと30メートルぐらいのところで、強い風で歩けなくなりました。もと来た道を戻り、裏の道からやっと家にたどり着きました。この時の怖さは忘れません。

姉はこの家を売り、引っ越しました。

 

鷺沼東跨線橋を渡り、ランドセルを背負い、雨の日でレインコートを着た1年生の通学路を想像すると、足がすくみます。

レインコートに風が入り、子どもが風船のように浮いてしまう姿を想像してしまうのです。安全な橋を架けてください。

 

マンションビル風の安全な数値目標を出してください。

 

JR津田沼駅近くの42階建てマンションの裏に友だちの店があります。

風の強い日は大変、自転車も走れないそうです。

 

 

 

事故がおきないようにする責任は、許認可をする習志野市の責任です。

予見可能な被害が起きた場合、賠償責任は許認可権者の習志野市にあります。

⇒次回、公聴会(その3)に続く

 

 

 

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