玄米食は万能? | すみれ漢方施薬院薬局のブログ

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香川県高松市のすみれ漢方施薬院薬局のブログです。
当院は中国・台湾・韓国・日本古来の漢方薬中心の漢方専門薬局です。
当院の薬剤師は中国各地の中医薬大学や付属病院で漢方研修後、国内でも定期的に中国医師の漢方研修会に参加して最新の情報交換を実践しています。

時々、漢方相談時に「玄米とか発芽玄米を薦められるのです」と。

爺様薬剤師曰く「それって主治医or薬剤師から」と伺いますと、全く医療提供施設とは

関係ない職種の方々。

爺様薬剤師的にはコレってある種の信仰?

今週の土曜日から平成10年から続いているNHKカルチャーの漢方健康講座

がスタートします。

NHKカルチャー高松はJR高松駅3階にあります。

その原稿資料を読み返していたら、こんな資料がありました。

            

             「玄米食は万能の治療薬にあらず」
 玄米食療法という、信仰に近いような迷信じみた話があります。「万病に有効、ガンも治る」と宣伝しているグループもあるほどです。数年前、ある有名な女優さんが肝臓病で玄米食療法をしたために、かえって死期を早めたのではないかという記事が週刊誌に出たことがありますがウイルス性慢性肝炎や肝硬変症には、玄米食は有害無益です。一方、玄米食の有効性が発揮されるケースもあります。対象となる疾患はどんなものかは、玄米の特徴を見ればおのずとわかるでしょう。白米に比較して玄米は消化が悪く、美味しくもないので、あまり大量に食べられません。ですから、カロリー制限が必要な病気の場合に、玄米食療法は適応するのです。すなわち糖尿病や肥満と高脂血症を伴う高血圧症などに応用すべき療法なのです。反対に痩せ型の人や肝臓病やガンなどで体力が低下している人なら、なお一層体力が低下して、ロクな事にはならないと理解しておいて下さい。
           国立小倉病院内科・消化器科胃腸 水野修一医学博士

爺様薬剤的には「食事は美味しく食べてこそ精(生きるエネルギー)が身につく」と考えていますので「玄米」とか「七ぷつき米」などが

「美味しい」と召し上がれる方にはお奨め。

爺様薬剤師のように幼少期から白米を食べていて玄米は「不味い・アゴが疲れる」と感じるので全く「食べたい」と思いません。

最近は玄米の残留農薬問題も気になります。

玄米の利点はビタミンB1が豊富なことですが、ビタミンB1、それも天然型を取りたい時には、コレが一番。

バイオリンク粒にも天然由来の多種類ビタミンは含有されていますが

「自家製ぬかづけ」には酵素・ミネラル・善玉菌などもタップリ。

世の奥方様、「自家製ぬかづけ」には御実家の善玉菌、そして御家庭の善玉菌と

各家庭に自生している善玉菌が渾然一体となって世界唯一の味覚となります。

爺様薬剤師は、この「自家製ぬかづけ」に「餌付け」されていますので

健康講座で県外出張時に招聘元が立派なホテルを用意していただいても

朝食の漬け物は、我が家のが一番と思います。

難病・慢性病に罹ると多様な物、時に「治る」と言い切る方々から効果のエビテンスEvidence(証拠)と販売されてから数年の社会実験しか実績の無いものには

手を出さないようにして下さい。

そして西洋医学を否定しないで下さい、医学・薬学は日進月歩、そのスピードは

音速並です。

当薬局の薬剤師達が研鑽しています中医学は西洋・東洋の「いいとこ取り」です。