その{八味地黄丸}の附子は? | すみれ漢方施薬院薬局のブログ

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G様来局、そして曰く「ヤッパリ、以前の八味地黄丸がいい」と。

この方、安いからとネットで買った八味地黄丸モドキ?に浮気していたようです。

そう言えば久しぶりの来局。

爺様薬剤師曰く「安いには安い理由がありますよ」と。

どれどれと安い八味地黄丸の成分を確認するとヤッパリ・・・。

附子は「手間暇」が不用な《加工附子》でした。

このG様の体質は正に絵に描いたような《陽虚》。

男性なのに「冷房苦手(盛夏でも車、窓全開で走行)」。

年中、熱燗そしてホットワインと「お湯割り」。

寒くなると電気毛布が必用、起床時体温は35.5℃。

正に《陽虚》

こんな体質の方の八味地黄丸は「加工附子」ではなく「炮附子」。

蟲の声が聞こえだしたら炮附子配合の八味地黄丸に

動物性生薬配合の補腎薬を併用して下さい。

《飲むカイロと呼ばれている漢方薬》

動物性生薬=鹿茸(鹿の幼角)配合の漢方丸薬。

私は勝手に《飲むカイロ》と言っていたら若い方に「カイロってナンですか?」と。

歳を感じます。