30年ぐらい昔、四川省成都に漢方研修に行った時、有名に薬膳料理店で食べた「全蝎」。
冬蟲夏草のスープと同様に最初は「ゲ」。
でも食べると意外に美味しい。
蝎は熄風鎮痙の常用薬となる動物性生薬の一つ。
脳卒中後の半身不随の治療にも使用されます。
中国では蟻も食べますよ。
医師の処方通りに生薬を調剤していきます。
日本に比べて使用する生薬の量がとても多いのにビックリ。
理由を訊いたら硬水なのでエキスが煎じにくいとか。
小さい時から馴染んでいた香り=臭いなので気にはなりませんでしたが、そうでない研修生は困っていたようです。
当時は顎髭は剃っていたようです。
冬蟲夏草と蜈蚣(ムカデ)を探していて仲良くなった市場の人達。
ご家族でした。
昼ご飯を御馳走になりました。
本当に当時(1990年代)の中国はパラダイス。
市場にカメラを忘れたら夕方に大学まで届けてくれました。
この時の赤ちゃん、今は立派に店を継いでいると思います。