シベリアン・アスター(タカス菊)花 | Read the mind

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本を読む。 心を詠む。 似て非なるモノ。
大好きなお花のコトと自然摂理。

目:キク目
科:キク科
属:シオン属
種:シベリアンアスター


シベリアン・アスター1

このお花は今年、至る所で見掛けました。
キク科のお花なのは、凄くよく解るような頭上花序の花。
マーガレットやデイジーのような咲き方です。

調べてみたら【シベリアン・アスター】という、
キクの仲間のお花だったのですが、
このお花と全くといって同じ花が何時も行く森の中にも多数咲いています。
そのお花の名前は【友禅菊】
同じ色の同じ花弁の本当に同じようなお花です。
そして、どちらの花も群生をなして咲きます。
更に、どちらもシオン属のお花です。


画像の【シベリアン・アスター】(Aster sibiricus)は、
園芸種として流通しています。
和名は「タカスギク」というそうですが、
誰にも知られていないみたいです。
NET検索の末、日本語では2件のみヒットしました。

花名の通り生息地や原産地はシベリア・アラスカなどの北極地域。
開花期は8~10月の北の短い夏の間のみ、
主に河川の近く、野原や林の中。
多年草で冬期間は立ち枯れ根が休眠していますが、
次の夏、又花を咲かせます。
お花の色が画像の紫の他に黄色なども確認されています。
北海道では有珠山周辺で原種のような種が自生しているのが、
確認されているようです。


そして、この【シベリアン・アスター】とソックリな【友禅菊】という花。
コチラは、何やら雑草として取り扱われているような気配もします。
別名【NYアスター】【ミケルマスデージー】と呼ばれる北米原産のお花。
流通の為の栽培や育成をされている花では無くて、
フィールド·トリップと呼ばれる統合環境調査に指定されている植物のようでもありました。
原産地を飛び越えて、何処まで生息地を延ばしているかを調べる為の、
指定植物です。


でも、二つのこのキク科のお花の形状は本当に似ています。
【友禅菊】は【ミケルマスデージー】学名:Aster novi-belgiiとも呼ばれます。
(友禅菊の画像が撮れたら、ここに貼って比べたいと思います)


シベリアン・アスター2

【シベリアン・アスター】と【友禅菊】の相違点は今のところ、
原産地の違いしか解りません。

このお花を混合して画像を載せている方もいらっしゃるかもしれません。
う~ん、色々又謎が深まりました。

そして、このキク科の植物を調べていくうちに、
素晴らしいサイトを発見してしまいました。
色々と植物の事を勉強していって分類学等を学んだりしたら、
どうなるのかな?っと思っていた矢先、
その先に「植物生態学」「環境保全学」という分野があるんだ!
っと理解出来ました。
この先生の講義は大学生にならないと受けられないのか、
チョット又調べて一般市民でも受けられる講演などあったら出掛けて行ってみたいです。

どの花が何処から発祥して、
何処まで自生していて、その事で大きな環境変化が起こったり、
逆に環境が変化したから、今まで自生していなかった植物が自生するようになったり、
そういう事を紐解く事は、
物も言わない植物や周りの環境の歴史を垣間見る事と同じ事だと思いました。
何時か、この先生のお話を聞いてみたいと思います。

露崎史朗博士 (TSUYUZAKI Shiro) 理学博士(北海道大学)
http://hosho.ees.hokudai.ac.jp/~tsuyu/index-j.html