ブッシュ・シンクフォイル(bush cinquefoil)花 | Read the mind

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大好きなお花のコトと自然摂理。

ブッシュ・シンクフォイル1

目:バラ目
科:バラ科
亜科:バラ亜科
属:キジムシロ属
種:ブッシュ・シンクフォイル
別名:ポテンティラ・フルティコサ
(Potentilla fruticosa)


久しぶりに黄色のお花を見たような気がしました。
【ブッシュ・シンクフォイル】という名のお花。
植物の名に【ブッシュ】と付くのは、
低木で細かく枝分かれし、葉も密に付ける種類の事を言いますが、
この「ブッシュ」と名が付くのはバラの名前位だと思っていたので、
少し驚きました。

それにも益して、このお花は余り密集して生えていなかったし、
この小さなお花は余りに小さくて「ブッシュ」というには、
とても、か弱そうに見えました。

ブッシュ・シンクフォイル2

【ブッシュ・シンクフォイル】
別名は、ポテンティラ・フルティコサ。

ここで~ポテンティラ~の名を知って、
「あぁ!」となりました。

以前、~ポテンティラ~の事を調べた時に、
金梅と同じ種類のお花なのか凄く困惑していたのですが、
名は似ていますが~ポテンティラ~は金梅では無く、
~キジムシロ~という花の仲間なのだそうです。
コレで少し謎が解けてチョットだけ靄が晴れました。

■ずっと解らなかった・ポテンティラの謎。
目:バラ目
科:バラ科
亜科:バラ亜科
属:キジムシロ属
種:ポテンティラ

~「金梅」と同じモノなのか?!~
ポテンティラ3
~ポテンティラ~は金梅では無く~キジムシロ~の仲間!



そして、今回見た【ブッシュ・シンクフォイル】は、
ポテンティラの原種だという事も解りました。

しかし、色々と困惑していたのは、何故だろう?と思い返してみたら、
日本の場合、やはりお花の名前が似ているものが沢山あります。
それから、品種名や学名と流通名が掛離れている事もあります。


1.品種名:ポテンティラ 和名:金露梅
2.和名:キジムシロ(雉筵)流通名:ポテンティラ
3.品種名:金糸梅 流通名:ヒペリカム
4.品種名:西洋金糸梅 流通名:未央柳


特に「ヒペリカム」は金糸梅の総表みたいな使われ方をしていて、
金糸梅も西洋金糸梅も混乱して「ヒペリカム」という名で流通されています。
特に赤い実になってしまってからは、金糸梅なのか西洋金糸梅なのかの、
見分けが付かないので園芸初心者なら尚更見分けが付けにくいのも、
難しい所だと思います。

それから「西洋金糸梅」の事を流通名では「美央柳」と呼びますが、
これは柳の仲間ではありません。



上のお花、1と2は仲間。3と4も仲間。
でも、1と3.4は別物です。2と3.4も別。

要は金糸梅と金露梅は別のお花なのです。
黄色いブッシュを形成して少々の耐寒性もあって、
生育環境も栽培方法も似ていて、
文字も一つしか相違しないのですが、
全くの別物だという事。

そういう訳で私は金糸梅の事を少し勉強して、
金露梅の事と間違っていたという事なのですね。
折角、覚えていても間違って覚えてしまうのは、
凄く残念な事。
慌てずに覚えなくては、、、と思いました。



 ブッシュ・シンクフォイル3

【ブッシュ・シンクフォイル】
北アメリカ、ヨーロッパ、アジアなどの高山に自生している。
樹高は30~120cm位でブッシュ(密集)タイプ。
枝分かれをして枝は直立する。

小葉は長さ3センチくらいの細長い楕円形。
1枚の葉は3枚から7枚の小葉で構成されていて、
奇数羽状複葉になっている。

開花時期は6月~10月。
初霜の降りるころまで開花を続ける。
花径3センチから5センチくらいの黄色い5弁花である。
花の色が白やオレンジ色の栽培品種もある。



●シンクフォイルはバラ科キジムシロの仲間。
日本にも分布する金露梅(キンロバイ)の基本種。

●ピペリカムはオトギリソウ科金糸梅の仲間。
西洋金糸梅は美央柳の仲間。



これだけは、忘れないで覚えておこうと思います。