1.旅の目的
首都圏で働いていた頃は、まさか「北海道○○町に出張」があると思いませんでしたが、先月、普通に「Sumioさん、八雲で安全監査してきて下さい」と言われ、その魔坂の八雲町出張。せっかくなので、前日年休を取って、廃止が決まった函館本線長万部〜小樽駅間を試乗してきました。
(特急北海/Hitしたどこかの画像,勝手に借りてます)
Sumioにとっては、幼少の頃、母に連れられ常磐or東北線〜青函連絡船〜函館(山)線/特急北海or急行ニセコ❔〜祖父母宅へ帰省して以来ウン十年振りの乗車の山線。全く記憶がございませんが……。
2.札幌(7:14)~小樽駅間
この間、上り線は(札幌からみると下り)朝のラッシュで、座ることも出来ず、勿論写真も撮れず………。小樽迄の下 写真3枚は2022/5/GWの時のもの。
銭函~朝里駅間の「恵比須島」。東京の恵比寿と1文字違い。この付近は「海線❓と呼ぶべき❕」と思えるほど、日本海石狩湾岸を攻めます。線路構造を見るとすぐわかるのですが、山側の元々の上り線に、海の中へ海岸を埋立てて、線路路盤が波に浸食されないように擁壁護岸で土を止めた上で下り線(小樽→札幌)を敷設した構造。建設技術者のSumioからみても、かなりアグレッシブな構造。明治時代、アメリカ人技術者⛏によって敷設されたらしい。。。。
3.小樽駅(8:01着)
上野駅っぽいですねDocWikによると、昭和初期の建築、岡山→横浜→両国→上野→小樽と同じRCシリーズらしいです
。。。。
昭和62年、北一硝子が小樽駅にランプを寄贈したラチ外コンコース。へぇ〜〜〜わりと最近じゃ〜〜ん
この駅名標、昔からのものだろうか……「ルタオ」🥮の社長さんは、この駅名標をみてお菓子の名前を思いついた
ここで、JR唯一の札幌都市圏(岩見沢・千歳空港~札幌~小樽)の電車
を降りて、気動車(ディーゼルカー)に乗換えます。
4.小樽8:06発
2021年デビューしたばかりの新型のH100形、通称DECMo初乗車。
車内は全ての座席が埋まり、立席が出る程。上り(札幌から見て下り)列車での混雑率です。
5.函館線(山線)の廃止について
Sumioが札幌へ転勤になった当時(2021/12)、長万部〜余市〜小樽の廃止について、連日ローカルニュースのTopを占めていました。。。。しかし2022/3、北海道新幹線の開業に伴い、前代未聞、この140㎞に及ぶ長大区間が区間の廃止が決定されてしまいました
。ちなみに新幹線開業に伴う在来線の廃止は、信越線横川〜軽井沢駅間(碓井峠)の1駅間のみ。
北海道新幹線並行在来線、函館~長万部間も危うく。函館線「山線」は大半が廃止へ | タビリス (tabiris.com)
函館線は、上図の3種類に分類されます。
①青:小樽~札幌~岩見沢〜旭川:営業維持(JRのドル箱)
②赤:長万部〜余市〜小樽:今回廃止決定。
③黄:函館〜長万部:廃止議論が継続される区間。
②の内、余市〜小樽間は、国鉄の廃止基準輸送密度が2000人/日を超えているにも関わらずです。。。4項写真の本来ガラガラの上り方向の列車が着座満席にもなるにも関わらず……。。Sumioが見た当日の余市→小樽方向(下り列車)の列車は満員旅客で、一応プロSumi鉄から見て「これではバスで運ぶのは無理」と推測出来ました。
余市市は、最後まで抵抗していましたが、北海道,小樽,倶知安,ニセコ,長万部町他の多数決に抑え込まれた印象をうけました。これだけの観光と人口がある区間。ひたちなか海浜鉄道の様な敏腕社長がいれば「黒字化できるんじゃないか?」と……考えます。
そして、黄色の③区間函館〜長万部駅間も廃止議論継続とか…。北海道〜本州へ通じる貨物輸送(道内⇒本州,玉葱・ジャガイモ列車,本州からは工業物資)の道も断たれるのです
あり得ん
この温暖化ガス抑制の時代にトラック輸送🚚に戻るのか❔
6.小樽〜倶知安駅間
ここからは、廃止となり、もう2度と乗れない駅舎たちの記録です。旧国鉄・函館本線なので、かなり立派な設備です。小樽駅西部にはニュータウンが広がり、「ここに駅が出来れば1000人/日位の乗降人員が見込めるのになぁ~~」っと、鉄道のプロSumioの見立てですが。。。
1)塩谷(8:17)乗降人員78人/日
町はもう少し海側にある。駅をそちらに移設すれば、旅客はもっと増えると余市の提案があったが、北海道、小樽市をはじめ他の町は聞く耳を持たなかった。。。。「赤字」「赤字」、「こうしたら旅客が増える」の議論が全く聞こえて来なかった。。。。
2)蘭島(8:25)乗降人員56人/日
塩谷駅とそっくりな駅舎。北海道一古い蘭島海水浴場🌅や国指定フゴッペ洞窟など観光スポットもあるようです。
3)余市(8:31)乗降人員1280人/日
ご存じNIKKA🍷余市醸造所最寄り駅。函館線が廃止されると、小樽からバスそんなの無理無理
。北海道一のウニの宝庫・積丹半島へも小樽からバスになってしまいます。。。ブログを書いてて分かったのですが、新幹線の新駅が出来る倶知安駅よりも乗降人員が多いのに廃止です。全く北海道・国・小樽市他のとっても偉くまた頭の良い方の思考回路が理解できません
満席だった車内でしたが、余市で殆ど降車してしまい車内はSumio他同業者ばかり。。。ここからは廃止議論の土俵に乗るのよくわかります。。。
DocWikによるとH100形は基本、JR東のE-GV400形と共通設計らしい。。。
札幌で仕入れたビールと摘みをやっと開ける。
さあ、前方の山々を登るぞ❕~~~
う〜~~~ん……、このローカル感を味わいにわざわざ札幌(横浜❔)からやって来た
4)仁木駅(8:36)乗降人員160人/日
赤井川村のカルデラ展望所があります。Googlemapで確認すると巨大なカルデラが確認できます。
5)然別駅(8:42)乗降人員26人/日
6)銀山(8:54)乗降人員58人/日
7)小沢(こざわ/9:06)乗降人員34人/日
列車交換ができる停車場。下り(小樽方向)列車は多客のため2両編成。
レール上家もしっかりした駅。かつては急行ニセコ号も停車していたらしい。。。
そして、今回のBestshot。蝦夷富士こと羊蹄山
が先頭車からど〜ン〜っと、見えて来ました。ブラタモリでやっていた安定の角度30度の稜線角。世界中の人が美しいと感じる角度らしいです。。。
7.倶知安駅到着(9:20)乗降人員1080人/日
おッ❔新築の駅❔新幹線の工事が始まっていました。
次回は、Part2は倶知安駅の新幹線工事~ニセコ日帰り温泉他から