相鉄線星川~天王町駅間下り線高架化完了&9000系横浜ネイビー色リニューアル車他 | sumioSLC57の鉄道情報ブログ

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鉄道技術者(建設系)としての目線でも書いてます。
2021/12から鉄道建設のため北の大地で奮闘中。

2017年3月5日(日)から相鉄線:星川~天王町駅間の下り線が高架が

完了したので、自宅の近くでもあり、視察に行ってきました。

今回の鉄道橋梁工事は、Sumioのライフワーク(生業)なので

なるべくみなさんに分かり易くレポートしますグッド!

1.工事場所

天王町、星川は横浜から3つ目、4つ目の駅です。

天王町は旧東海道を抱える歴史の街。

星川は保土ヶ谷区役所がある区の中心。

特に、星川駅横浜方にある天王町3号踏切は、星川駅が2面4線の

急行退避駅でもあり、いわゆる開かずの踏切でした(泣)

2.天王町駅付近

1)駅断面(相鉄HP)より

駅は本線・待避線(法律用語で副本線といいます)とも高架化完了。

上の断面図と実在の写真がシンクロするように撮りました。

上り線の高架橋が、チョン切れているのは、

今しか見れない鉄道風景です(どこかで聞いたフレーズはてなマークあせる)。

10000系が空を飛ぶように通過していきます(新下り本線)。

自転車のお父さんもマジマジと眺める図。

ここの天王町3号踏切(星川駅前踏切)が渋滞の名所だったんです……。

天王町3号踏切から横浜方を見たところ↓。

今日1回目の9000系横浜ネイビーブルー塗装車。

相鉄100周年記念車で、将来相鉄-須賀線-東横線乗入予定者です。

この車、地下鉄を走ると、

横浜ネイビーというより、忍者車手裏剣のようですビックリマーク

それに、横浜ってネイビーなの?????(→市民でも知らないあせる)

2)頑張れ、同業者たち!

ここで、星川駅横浜方の看板を見つけたので、同業者にエールですグッド!

事業者は、横浜市道路局(→大スポンサーですパー

発注者は、相模鉄道

施工者は、鉄建・NB・西松・三井住友建設JV(第4工区)

3)星川駅下り線(高架駅)

ホームへ上がって見ると、まだ高架になっていない

上り線のホームの工事中でした。

鉄筋工事(配筋工事といいます)が終わったら、コンクリートを打ちます。

星川駅下り線ホームから海老名方を撮った様子。

7000系が行きます。

最近の高架駅では、すっかりスタンダードになった待合室。

最近の真夏晴れの関東は、これが無いとねぇ~あせるあせるあせる(暑くて…)

軌道は、最近の高架化でポピュラーな「弾性直結軌道」。

茶色のまくら木は、木マクラギに見えますが、

合成マクラギ」といい、ガラス繊維を固めたもの。

相鉄保線技術陣は、土木構造が変わるところに使っているようです。

(→難しいので、これは説明省きます)

(Sumioの鉄道土木講座;「弾性直結軌道」とは)

普通の軌道(線路)は、砕石(砂利)ですよね~?!

これは砂利の代りにコンクリ―ト床(スラブといいます)を敷き、

その上にPCマクラギ+レールを敷きます。

これは、主な軌道のメンテナンスの砕石の整備(いわゆるタンパ突固め)作業を

しないためのものです。

ただ、PCマクラギとコンクリート床を直結させると

硬いもの同士→騒音・振動がひどい→乗り心地が悪くなりますね。

そこで、枕木の下と側面にゴムパットを挟んで、騒音・振動の低減と

乗り心地の向上を狙った軌道構造形式です。

関東では、埼京線が最初に導入したといわれています。

以上終わり。

4)星川駅南口

この駅、仮設だけどすげぇ~~ポーン~~。

なにが、すげぇか耳っていうと、仮設なのに橋上駅舎なんです!!!!

一般的には、仮設は安く・安く・極力安く上げたいのですが、

かなり、費用が掛かってますDASH!

仮設こ線橋が完成した高架に潜りこんでいます。

5)星川駅北口

こちらも仮設高架駅舎です。

上り線高架駅は、まだ養生ネットの中。

手前の川は、横浜駅で太平洋に流れ込む帷子(かたびら)川

6)撤去を待つ旧下り線(地上)ホーム

誰も居ない、使われなくなった旧下りホーム。

3/4(土)まで沢山の通勤・通学客でごった返していたのに…

まさに春草や~つわものどもの夢の跡…」あせる

なんとなく、わび・さびを感じます……。。

2.天王町駅

今度は、一駅横浜方の天王町駅に行って見ましょう。

1)概要

下りホームは図面上側に移設+海老名側にホームがズレるようです。

この駅の工事に関して、図面では分かりませんが、

土木工事的に超~~~~難しい工事ですDASH!

理由)工事着手前から高架駅になっていて、さらに高架駅の高さを

3/7(土)終電~3/8(日)始発の一晩で上げるからです。

どの様に、工事をしたかは、看板に全く説明がありませんが、

相当、難しい工事だったと思います。

相鉄技術陣と東急・錢高・奥村・みらいJVに拍手です合格

下の写真で軌道を観察すると……

まくら木が新しくなっている部分(弾性直結軌道)から、

右が新しくなった高架駅です。

その下のまくら木の残骸が、

3/7(土)まで、使っていた下り線の旧レールです。

ここが、新旧高架化切り替えポイントだと分かります。

2)海老名・星川方の様子

右側の電車が上り線(地上から)7000系。

左側の電車が新下り線(高架へ)11000系。

真中の線路は、旧下り線(地上へ)。

下の写真は、新下り線(海老名・星川方)

新下り線ホームから上り線(既設高架)を望む。

今日2回目の9000系横浜ネイビーブルー塗装車。

まだまだ、上り線の高架化工事が続きます。

相鉄・ゼネコン技術者のみなさん、頑張ってくださいクラッカー